こめだ まさし
患者目線を信条に、人に優しい手術を行う心臓血管外科スペシャリスト
心臓血管外科専門医・医学博士。京都大学医学部卒業後、国内外で数多くの経験を積む。京都大学病院心臓血管外科教授、名古屋ハートセンター副院長などを歴任後、現在は医誠会病院心臓血管外科と仁泉会病院心臓外科部長(外来)を務める。患者目線の治療をモットーに多くの心臓外科手術に力を入れている
効果的な対策法は? 災害時の二次的ストレスと心臓病
熊本地震では2016年4月下旬現在も油断できない状況が続いています。まだ救出されていない方々の安否はもとより、被災者の方々の健康が心配ですし、これからからだを守ることがより重要と感じます。被災者の方々のストレスによる心臓や血管の病気について、原因、予防、治療の観点から解説いたします。一般の方々にもいざという時のご参考になるでしょう。
震災後の被災生活で気をつけてほしい肺塞栓症
5年前の東北関東大地震や今回の熊本地震でも大きな被害が報じられているエコノミークラス症候群。大地震の後は、生き延びた方々の中にも、肺塞栓症で亡くなる方が少なくありません。下肢などでできた血栓(血のかたまり)が肺に詰まって、重症の場合は死に至る病気です。ここでは肺塞栓症の原因・診断・治療とともに、その予防策も解説します。とくに避難所を避けて車の中で過ごされる方々のご参考になれば幸いです。
大動脈解離は早期発見できないのか?―大阪・暴走事故
2月26日に大阪で車の暴走事故があり、多数の死傷者が出ました。原因は、運転していた方が大動脈解離になり、心タンポナーデという状態になって意識が消失したためでした。大動脈解離という病気ではこうした急激な変化が起こり、まもなく死に至ることがよくあります。そのための対策を考えてみましょう。こうした悲劇が少しでも減るように。
スキー場事故で女児の命を奪った心タンポナーデとは?
2016年2月2日に広島県のスキー場で起こった衝突事故で12歳の女児が死亡されました。その原因はけがのための大動脈解離と、そこから発生した心タンポナーデでした。こうした悲劇が二度と起こらないよう祈るとともに、その一助として心タンポナーデについて解説します。
杉良太郎さんが手術を受けた大動脈弁狭窄症はなぜ怖い
杉良太郎さんが大動脈弁狭窄症のため手術を受けられました。この病気は重症になれば突然死も起こる怖いものですが、適切に手術すればほとんどの場合で治ります。予防の決め手はまだなく、安全のためには早期発見と早期治療が重要です。症状は胸痛、息切れ、失神発作が代表的で、ひとつでもあれば医師にご相談下さい。治療は大動脈弁置換術が確実で標準的ですが、超高齢者などにはカテーテルで胸を切らない方法もあります。
心臓突然死の原因・メカニズム
心臓突然死は、文字通りそのひとの命をある日突然奪ってしまう恐ろしい病気。毎年、全国で何万人単位の方が犠牲になっています。心臓突然死の原因について理解し、心臓突然死の予防に役立ててください。
大動脈瘤・大動脈解離の原因・症状・診断
大動脈瘤や大動脈解離は命を奪う重い病気です。とくに大動脈解離は時間勝負で速やかな治療が命を救います。これらの病気の原因、メカニズム、症状から診断までを解説します。強烈な胸痛や背部痛があれば直ちに病院へ。危険であるのに症状がないタイプも多いため、平素の健康診断も大切です。
慢性心不全の治療法 (薬・原因疾患の治療)
慢性心不全の治療法は、心不全の原因の治療、心不全の悪化因子の抑制、心不全そのものの治療の3つにわけられます。それぞれの治療法と、心不全そのものの治療については薬を中心として内科的治療法について解説します。関連した血栓予防のお薬の解説もあります。
慢性心不全の治療法 (外科手術・再生医療)
慢性心不全の手術による治療法と再生医療について解説します。薬などでは対処できない重症心不全は、左室形成術などの外科手術で治せることも。人工心臓や心移植、これから期待されている再生医療についても、現場医師の視点を交えつつ、なるべくわかりやすくまとめています。
心臓突然死の予防・対策法
心臓突然死は、ある程度予防することができます。心臓突然死の原因を早期に見つけ、治療なり用心なりすれば、心臓突然死のリスクは減らすことができます。関連する病気の注意点をはじめ、生活の中での工夫の仕方についてご紹介します。なお蘇生救命の講習をいちどでも良いですから受けられることを強くお勧めします。
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