はせがわ だい
世界を駆け回る世界遺産・世界史・国際政治・海外旅行ライター
得意ジャンルは世界遺産・世界史・海外情勢・海外旅行・哲学・芸術等。世界遺産マイスター、世界遺産検定1級文部科学大臣賞受賞。出版社で編集者として勤務したのち世界一周の旅に出る。現在は東南アジアを拠点に海外旅行を継続しながらフリーの編集者・ライターとして活動。訪問国数は約100、世界遺産は約250に及ぶ。
2018年新登録の世界遺産 長崎・天草他19件が追加
2018年6~7月にかけてバーレーンのマナマで第42回世界遺産委員会が開催され、今年も新たな世界遺産が誕生した。新登録の世界遺産は19件で、世界遺産の総数は1092件となった。日本の物件としては「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が日本の18件目の文化遺産、22件目の世界遺産となっている。今回は新世界遺産の全リストとその解説、危機遺産リストの変更点等、世界遺産委員会の概要を速報でお伝えする。
九寨溝:万華鏡のような色彩で魅せる中国の水景王
「九寨溝(きゅうさいこう)を見てしまったら他の景色など見れない」と称賛される絶景はその美しさから、山の女神の鏡が砕けて湖沼となったとの伝説を伝えている。特筆すべきはその色彩で、信じがたい彩度を誇る青は太陽の角度によって色合いを変え、木々の緑や紅葉の赤、雲の白と相まって万華鏡のように変化する。今回はその歴史から構造・気候・見どころ・行き方まで、世界遺産「九寨溝の渓谷の景観と歴史地域」を紹介する。
マチュピチュ:世界遺産ランキング1位の空中都市
【2018年6月更新】世界遺産ランキングを出すとほとんど1位に選ばれる圧倒的な人気を誇るマチュピチュ。その美しさは世界遺産委員会の公認で、人工美・自然美の登録基準をいずれもクリアする希有な世界遺産となっている。今回はマチュピチュの歴史から空中都市の見どころ、入場制限などの観光情報から鉄道やインカトレイルといった行き方&ツアー情報まで、ペルーの世界遺産「マチュピチュの歴史保護区」の魅力を存分にお伝えする。
ガラパゴス諸島:ダーウィンが進化論を着想した楽園
世界でもここにしかいないというイグアナやゾウガメ、アシカたちと出会うことができる海洋生物の楽園、ガラパゴス諸島。この諸島はダーウィンが進化論を思いつくきっかけを与え、はじめて登録された世界遺産のひとつでもあり、「ガラパゴス化」などといった言葉の元にもなった。他に例がない生態系やダーウィンの自然選択説とともに、エクアドルの世界遺産「ガラパゴス諸島」の見所や歴史・行き方・ツアーなど観光情報を紹介する。
チンクエ・テッレ/リヴィエラに花咲く5つの宝石
リグリア海の青とアペニン山脈の緑にパステル色の家並みがよく映えるイタリア屈指の絶景地、チンクエ・テッレ。人々はこの宝石のような土地を数百年かけて開墾し、石垣を築いて幻のワイン・シャケトラを生み出した。今回はチンクエ・テッレを中心に、人気急上昇中の世界遺産「ポルトヴェネーレ、チンクエ・テッレ及び小島群」の見どころや歴史、「愛の小道」をはじめトレッキングルート、アクセス情報を紹介する。
ヴィクトリアの滝:世界三大瀑布・最大落差を誇る滝
アフリカでもっとも有名な世界遺産のひとつであるヴィクトリアの滝は、世界三大瀑布の中で最大落差を誇るだけでなく、滝の上のプールで泳ぐ「デビルズ・スイム」やゾウやキリンといった動物たちと触れ合うサファリからヘリコプター遊覧、バンジージャンプ、民族舞踊まで見どころは多彩。今回はザンビアとジンバブエにまたがる世界遺産「モシ・オ・トゥニャ/ヴィクトリアの滝」の魅力や、靴や服装の注意点など観光情報を紹介する。
ストーンヘンジ:謎に包まれた巨石文明の遺産
ただ石が並べられているだけなのに、緑の草原に描かれた神秘的で美しいサークルは中世の人々の心を打ち、魔女や巨人の伝説を生み出した。巨石は最大50トンにもなり、250キロメートルも離れた場所から持ち込まれたものもある。その目的とは? 今回はいまだ謎に包まれたイギリスの世界遺産「ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群」の歴史や観光情報・遺跡に込められた人々の思いを紹介する。
ピサの斜塔とドゥオモ広場:世界でもっとも有名な鐘楼
世界でもっとも有名な塔のひとつ、ピサの斜塔。なぜピサの斜塔は傾いてしまったのか? 角度はどれほど傾いていて、どうして直さないのだろう? また、倒れる心配はないのだろうか? 今回はピサの斜塔とピサ大聖堂、サン・ジョヴァンニ洗礼堂を中心に、イタリアの世界遺産「ピサのドゥオモ広場」の見どころや内部入場の予約方法、行き方や観光情報、海洋都市国家ピサの歴史を解説する。
ダ・ヴィンチ『最後の晩餐』とミラノの教会/イタリア
世界でもっとも有名な絵画のひとつ、『最後の晩餐』。この絵はイエスが裏切り者の存在を明かすという宗教史に残る衝撃的な瞬間を描くと同時に、画期的な絵画技法の数々でルネサンス革命の一端を担った。今回は絵に込められた歴史的な意味や革新的技術、見どころ・予約方法まで、イタリアの世界遺産「レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会とドメニコ会修道院」を解説する。
ポンペイ:火山で滅びた幻のローマ都市遺跡/イタリア
西暦79年8月24日の午後、風光明媚なローマ都市ポンペイを火山噴火が襲う。火砕流はまたたく間に街を覆い尽くし、18世紀に発掘されるまでの約1700年間、土中に埋もれることになる。今回は映画『ポンペイ』にも描かれたポンペイ、ヘルクラネウム、オプロンティスという3つの遺跡の見どころや観光情報を中心に、イタリアの世界遺産「ポンペイ、エルコラーノ及びトッレ・アヌンツィアータの遺跡地域」を紹介する。
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