はせがわ だい
世界を駆け回る世界遺産・世界史・国際政治・海外旅行ライター
得意ジャンルは世界遺産・世界史・海外情勢・海外旅行・哲学・芸術等。世界遺産マイスター、世界遺産検定1級文部科学大臣賞受賞。出版社で編集者として勤務したのち世界一周の旅に出る。現在は東南アジアを拠点に海外旅行を継続しながらフリーの編集者・ライターとして活動。訪問国数は約100、世界遺産は約250に及ぶ。
デリーのフマユーン廟/インド
タージマハルは王が亡き妻に贈った愛の墓廟。これに対して、王妃が亡き夫のために築いた墓廟がフマユーン廟だ。そしてまた、フマユーン廟はペルシア美術とインド美術を融合させて生まれたムガル美術のさきがけであり、約100年後に建築されたタージマハルのモデルとなった。今回は王妃ハージ・ベグムがムガル皇帝フマユーンに贈った「エデンの園」、インドの世界遺産「デリーのフマユーン廟」を紹介する。
古都ビガン/フィリピン
東アジア貿易の拠点としてスペイン人が築いた植民都市ビガン。スペインのコロニアル建築をベースに、先住民イロカノ人の木造家屋や中国商人がもたらした瓦を合わせて築いた美しい街並みは、大航海時代の思い出を当時のままに伝えている。この街は太平洋戦争末期、日本軍によって破壊命令が下されたが、ひとりの日本人の決意によって救われた。今回は種々の逸話が残る世界遺産「古都ビガン」を紹介する。
アジャンター石窟群/インド
デカン高原の溶岩台地を切り裂く緑美しいワゴーラ渓谷。その断崖には紀元前2~後7世紀にかけて掘り抜かれた30の石窟が口を開けており、内部はおびただしい数の仏像やストゥーパ・彫刻・壁画で彩られている。インド仏教美術の最高峰といわれるそれらの作品はシルクロードを通って中国・朝鮮半島・日本に伝えられ、東アジアの仏教文化に大きな影響を与えた。今回はインドの世界遺産「アジャンター石窟群」を紹介する。
ナスカの地上絵/ペルー
あまりの大きさに偶然上空を飛行機が飛ぶまで千年以上も発見されなかった地上絵の数々。最大の図形は宇宙空間からでしか確認できないという。今回はペルーの世界遺産「ナスカとフマナ平原の地上絵」の謎に迫る。
ナミブ砂海/ナミビア
ナミブ砂海の巨大な砂丘=デューンはとてもセクシーなアプリコット色。そんなデューンがはるか彼方まで連なっている。この神秘的な砂海ができたのは7000万~1億年前。ナミブ砂海は世界最古にして最大級のデューン帯なのだ。同時に、ナミブ砂海は4つある自然遺産登録基準のすべてをクリアしたキング・オブ・自然遺産のひとつ。今回はそんなナミビアの世界遺産「ナミブ砂海」を紹介する。
富士山-信仰の対象と芸術の源泉
富士山は古来その荘厳で美しい姿で日本人の心のより所となり、日本の芸術・文化を育む源泉となった。『古事記』『日本書紀』では炎と出産の女神コノハナノサクヤヒメと同一視され、『万葉集』ではその気高い姿を詠われ、「富嶽三十六景」「富士三十六景」では日本人の生活とともにある富士の姿が描かれた。今回は世界遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の概要と構成資産を紹介する。
2013年新登録の世界遺産
2013年6月、新たに19件の世界遺産が誕生し、世界遺産総数は981件となった。日本の物件では「富士山」が「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」と名称を変えて登録に成功し、17件目の世界遺産となった。今回は新登録の世界遺産全リスト(解説付き)、拡大された世界遺産、危機遺産リストの変更点等、第37回世界遺産委員会の概要を紹介する。
サルバドール・デ・バイア歴史地区/ブラジル
カンドンブレ、サンバ、アシェ、カポエイラを生んだ音楽とダンスの都サルバドール。黒人・白人・黄色人種はもちろん、あらゆるタイプの混血が存在し、アフリカ・南米・ヨーロッパの文化を融合させて陽気な多文化共生都市を築き上げた。今回はブラジルの世界遺産でアフロ・ブラジル文化の中心地、「サルバドール・デ・バイア歴史地区」を紹介する。
ボロブドゥール寺院遺跡群/インドネシア
世界三大仏教遺跡のひとつであるボロブドゥールは、一辺約120mの基壇をベースに200万個に及ぶブロックを積み上げた階段ピラミッド。仏教寺院だといわれるが、悟りに至る道を示した「経典」であり、世界の在り方を表した「立体曼荼羅」のようにも感じられる。今回は、ジャングルにそびえる雄大な景観と精緻なレリーフが美しいインドネシアの世界遺産「ボロブドゥール寺院遺跡群」を紹介する。
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