あべ かずほ
薬学博士・大学薬学部教授。脳科学と薬理学を専門とする研究者
東京大学薬学部卒業、同大学院薬学系研究科修士課程修了。東京大学薬学部助手、米国ソーク研究所博士研究員、星薬科大学講師を経て、武蔵野大学薬学部教授。薬学博士。専門は脳科学と医薬。
fMRIの限界と欠点…説得力がある脳画像、時に誤った使われ方も
【脳科学者が解説】fMRIは非常に優れた脳画像検査法ですが、限界も欠点もあります。実験による脳画像とセットで「脳科学的に○○がよいとわかりました」と説明する宣伝は少なくありませんが、実はfMRIの読み方はそんなに単純なものではないのです。fMRIの限界と、脳画像に対する考え方をご説明します。
物のご褒美より褒め言葉!脳の反応から考える子どもの育て方
【脳科学者が解説】育児論や子育て論にはさまざまなものがありますが、もっとも進んだ脳機能イメージング技術から「褒められる」ことの脳への効果がわかっています。ご褒美をもらっても、言葉で褒められても、脳の同じ部位が反応し、同じように喜びを感じていることがわかったのです。この事実をぜひ子育てにも活用してみましょう。
コラーゲン配合化粧品や食品・飲料の効果は?科学的に解説
【薬学博士・大学教授が解説】コラーゲン注入やコラーゲン配合化粧品で、たるみやしわは消せるでしょうか? 美容効果や健康効果を信じている方も多いコラーゲンですが、残念ながら科学的根拠はありません。努力が逆効果になってしまうこともあります。コラーゲン注入や飲むコラーゲン、食べ物からの摂取で知っておきたいことをわかりやすく解説します。
fMRIとは…脳の形態と機能が同時にわかる脳画像検査法
【脳科学者が解説】fMRIは、もっとも進歩した脳画像検査法です。静止した組織の形を観察できるだけのMRIとは違い、脳の活動状態を知ることができます。パルスオキシメーターと同じく「BOLD効果」というものを利用し、SPMというソフトを使って解析します。fMRIとは何なのか、その原理と、これによってわかることをわかりやすく解説します。
コラーゲンに美肌効果はない?私がサプリをおすすめしない理由
【薬学博士・大学教授が解説】コラーゲンは美肌になれるプルプルした物質で、美容効果も健康効果も高い栄養分と思っている人は多いかもしれません。しかし残念ながら、これは全くの誤解です。サプリメントや食べ物から積極的に摂らなくてはと、摂取方法に悩む必要もありません。コラーゲンとはそもそも何か、どのような効果があるのか・ないのか、わかりやすく解説します。
サル痘を過度に恐れる必要はない3つの理由…症状、治療薬も解説
【薬学博士・大学教授が解説】サル痘の国内感染例が報告され、新型コロナウイルス感染症に続く新たな脅威になるのではないかと不安に感じておられる方も多いでしょう。しかし幸いなことに、サル痘にはすでに有効なワクチンも治療薬もあります。サル痘の症状、感染経路などの基本情報をおさえたうえで、使える薬とその効果・副作用について、わかりやすく解説します。
心肺停止でも助かる可能性があるのはなぜか…脳幹のはたらきと蘇生
【脳科学者が解説】事故や事件の報道で「心肺停止状態」と耳にしたとき、「死亡」と解釈する方が多いようですが、それは正しくありません。脳が不可逆なダメージを受けていなければ、心臓と呼吸が止まっていても蘇生できる可能性があります。しかし時間が重要です。AEDの役割、脳科学的に見た「心肺停止」の正しい意味と、心肺停止から蘇生できるケースがある理由を、わかりやすく解説します。
酸素カプセルで記憶力はあがるのか?健康効果の真偽
【脳科学者が解説】酸素カプセルの健康効果は本当でしょうか? 記憶力や集中力が上がるなど脳への効果を期待して利用する人もいるようですが、健康な人が酸素を多く吸ってもメリットはないでしょう。脳科学的な知見から、その理由を分かりやすく解説します。
SPECT、PETとは…血流変化もわかる脳画像検査法・そのメリット・デメリット
【脳科学者が解説】SPECTやPETなどの診断技術によって、私たちは脳の神経細胞の活動度」まで知ることができます。CTやMRIなどの画像検査で、脳の形や腫瘍の有無などを見ることができても、脳の健康状態までは分かりません。がんや脳梗塞、アルツハイマー病などの早期診断にも役立つ、SPECT、PETの特徴、メリット・デメリットを分かりやすく解説します。
妊婦さんは食べ過ぎ禁物?うなぎの栄養素とビタミンA過剰摂取リスク
【薬学博士が解説】夏のスタミナ源として土用の丑の日にうなぎを食べる方も多いことでしょう。うなぎは栄養豊富で夏バテ解消も期待されますが、ビタミンAも豊富なため、妊婦さんは注意が必要です。妊娠中のビタミンAの過剰摂取リスク、代わりに積極的にとるべき食べ物についてご紹介します。
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