まつしま まりの
舞台とそれに携わる人々の魅力を丁寧に、詳しく伝えるジャーナリスト
女性ファッション誌編集者を経て、フリー・ジャーナリストに。 雑誌、ウェブ、公演プログラムなど様々な媒体に寄稿する傍ら、イベント司会、コンサート企画なども行う。 2019年4月、ミュージカル専門ウェブマガジン「Musical Theater Japan」をスタート。
気になる新星インタビューvol.3 尾上松也
シリーズ3回目は、『ロミオ&ジュリエット』でミュージカルに本格進出を果たした、歌舞伎俳優の尾上松也さん(28歳)。昨年出演した『ボクの四谷怪談』を本作の演出家・小池修一郎さんが観たことで、オーディションに招かれ、ベンヴォーリオ役を射とめました。本番では、言われなければ歌舞伎役者と分からないほどカンパニーに溶け込み、洋装もぴったりお似合いの松也さん。ミュージカルの手応えをうかがいました。
幸福感に満ちた佳作『恋の駆け引きの誕生』
何とも“カワイイ”エンタテインメントが来日しました。牧歌的な山水画を背景に、語り部が語り始める昔、昔の恋のお話『恋の駆け引きの誕生』。映画のテーマ曲など様々な音楽に彩られ、登場人物たちの台詞も現代語調でスピーディーですが、仕上がりは『まんが日本昔話』のようにほのぼのとしています。アミューズ・ミュージカルシアター公演史上、最も笑いとリラックス感に溢れた舞台を、作者インタビューと併せ、ご紹介します!
知っているようで知らない「劇団四季メソッド」
「ことばの明瞭さ」で知られる、劇団四季の舞台。このほど「母音法」に代表される独自のメソッドを、劇団の演出家、浅利慶太さんが初公開した書籍『劇団四季メソッド「美しい日本語の話し方」』が刊行されました。実は私たちの日常生活でも大いに「使える」らしいこのメソッド、実際にはどんなものなのでしょうか。劇団の俳優、道口瑞之さんのコメントを交え、ご紹介します!
爽快な"Girs Be Ambitious"物語『ドリームガールズ』
81年にブロードウェイで初演し、トニー賞6部門を受賞。06年にはビヨンセらの出演で映画化もされた名作『ドリームガールズ』が、東京・渋谷のシアターオーブ開場1周年記念作品として上演中です。劇場のある駅ビル直結の地下鉄駅を降りると、改札の外は『ドリームガールズ』のキラキラ広告でまばゆいばかり。その派手さが不思議にぴったり……どころか、それ以上にパワフルな舞台の魅力をご紹介します!
ドラマティックに人生の意味を問う『二都物語』
夏の話題作『二都物語』日本初演が、東京で開幕しました。2008年にブロードウェイで開幕も、リーマンショックの煽りでプレビュー含め93回の上演で終了という不運に見舞われた作品ですが、英国でのコンサート版、韓国公演などを経て、今回、日本に初お目見得。フランス革命に翻弄される英仏の人々を描いたディケンズの長編小説は、どう舞台化されているのでしょうか? 創作過程のエピソードとともに、ご紹介します!
韓流傑作musical『兄弟は勇敢だった?!』稽古に潜入!
近年、来日公演が急増中の韓国ミュージカル。特に若手クリエイターたちがしのぎを削る小劇場のメッカ、大学路(テハンノ)の創作ミュージカルへの注目が集まっています。今回はこの活気あふれる大学路を現地取材、近日来日する大ヒット作で、新進韓流スターも出演する『兄弟は勇敢だった?!』の稽古レポート&インタビューをたっぷりお届けします。(後日行った演出家単独インタビューも追加しました!)
Star Talk Vol.1 知的なドラマティック女優、安蘭けい
ミュージカル界を代表するスターをガイド・松島が訪ね、お話を伺うこのコーナー。第一回は宝塚時代からその存在感と確かな演技、歌唱力で注目を集めてきた、安蘭けいさんです。女優なら誰もが望みそうなドラマティックな役柄を次々と演じてきた彼女に、近年の代表作からこれまで歌ってきた作曲家、そして最新作まで、たっぷり語っていただきました。記事の最後には安蘭さん出演のイベントご招待情報もありますので、お見逃しなく!
秘話満載、『レミゼラブル』公式本の翻訳版が刊行
日本でも新演出版が上演中の『レ・ミゼラブル』。その誕生から現在までを辿る公式本が、このほど翻訳刊行されました。英米のジャーナリスト2名が丹念に関係者たちの声を集め、初演実現までの紆余曲折から映画化までをまとめあげた本書には、驚きのエピソードがいっぱい。英国初演時のポスターやセットのデザイン画など、レアアイテムの複製も多数同封されています。豪華本を開きながら、感動を新たにしてみてはいかがでしょうか。
ティム・ライス、今秋ロンドンで開幕の大作を語る
『ジーザス・クライスト=スーパースター』『エビータ』『ライオンキング』など、数々の大ヒットを放ってきた作詞家、ティム・ライス。その彼がこの秋、『アイーダ』以来13年ぶりに新作を発表すると聞き、ロンドンのご自宅を訪問。進展の様子をうかがいました。
日本発! ポップな異色作『アトミック☆ストーム』
「え?こんなテーマでミュージカルが出来るの?」という大方の予想を裏切って、不思議な魅力に溢れたエンターテインメント・ミュージカルが誕生しました。その名も『アトミック☆ストーム』。ずばり、「原発」を真正面から扱っています。作者、演出家たちのアフタートークの様子も交え、舞台の様子をレポートします。
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