歌舞伎
歌舞伎関連情報(3ページ目)
最新ニュースから歌舞伎役者の情報、初心者おすすめの演目、歴史まで、歌舞伎ライターが、歌舞伎に関するあらゆる話題をお届けします!
記事一覧
三人吉三に漂う気分。その1
ガイド記事五十川 晶子二月の歌舞伎座、夜の部で『三人吉三巴白浪』(さんにんきちさともえのしらなみ)が上演されています。このあらすじと見どころをご案内します。主な登場人物和尚吉三(おしょうきちさ)お坊吉三(おぼうきちさ)お嬢吉三(おじょうきちさ)土左衛門傳吉(どざえもんでんきち)傳吉娘おとせ八百屋久兵衛(やおやきゅうべえ)...続きを読む
猿之助一門の『獨道中五十三驛』 1
ガイド記事五十川 晶子早替り、本水、宙乗り・・・猿之助歌舞伎カラー満載!2008年にスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』4ヶ月ロングランを果たした澤瀉屋一門が、この3月、新橋演舞場で『獨道中五十三驛』に挑む。平成元年夏の歌舞伎座で、市川猿之助が早替りを含めて全部で十四役をつとめたあの舞台が蘇ってくる。スピーディで美しい早替りに...続きを読む
都に捨てられ、都を捨てた俊寛。
ガイド記事五十川 晶子島に一人残される俊寛1月歌舞伎座の演目から、『俊寛』のみどころをご案内します。歌舞伎の演目の中でも、重く悲しいドラマ。幕切れの場面に圧倒されます。登場人物俊寛僧都丹波少将成経平判官康頼丹左衛門基康瀬尾太郎兼康海女千鳥あらすじ平家討伐を謀った陰謀が表ざたになり、俊寛と康頼、少将の3人は、南海の孤島・鬼...続きを読む
初めて歌舞伎を観るなら、役柄を知ろう!
ガイド記事五十川 晶子<目次>役柄がわかれば歌舞伎はもっと楽しい!歌舞伎の役柄<立役>歌舞伎の役柄<敵役>そのほかの役柄とはバラエティに富んだ女方の役柄さまざまな種類の役柄……その必要性とは役柄がわかれば歌舞伎はもっと楽しい!歌舞伎の役柄歌舞伎を初めて観てみようかな。でも、歌舞伎は約束事が多くてちょっと……というビギナー...続きを読む
国立劇場 南北の力作が207年ぶりに
ガイド記事五十川 晶子南北の世界を207年ぶりに復活1月国立劇場の演目は他に『十返りの松(とがえりのまつ)』と『?競艶仲町(いきじくらべはでななかちょう)』。『十返りの松』は「百年に一度、一千年に十度の花を咲かせ実が生える」と言われる松の伝説にちなみ、長寿の意味が込められた題。女方の重鎮中村芝翫と成駒屋一門が、山田流筝曲...続きを読む
花魁はなぜ心変わりを?『籠釣瓶』 その2
ガイド記事五十川 晶子八ツ橋はどんな女なのか。なぜ殺されたのかみどころ吉原の話だし、妖刀なんて出てくるし、江戸時代の作品なんだろうなと思っていると、これが初演は明治中ごろ。そのせいなのか、話は非常にわかりやすい。吉原で遊ぶには、あばた面で田舎者といういかにもモテそうもない男・佐野次郎左衛門。花の吉原仲の町の目もくらむよう...続きを読む
南北ならではの面白さ『盟三五大切』その1
ガイド記事五十川 晶子南北作品。ここがちょっと違う!鶴屋南北の作品が通しで上演!となると、ついついウキウキ気分になるのは筆者だけではないだろう。以前ある役者さんに聞いた話によれば、これは役者も同じらしい。義太夫狂言や十八番もの、黙阿弥もののように、かっきりとなすべきこと、型が決まっているとは限らず、その場、その公演、顔合...続きを読む
平成中村座 桜席の興奮!
ガイド記事五十川 晶子桜席が面白い!先日、平成中村座公演『仮名手本忠臣蔵』を観た。以下、ネタばれもあるのでご注意下さい。「桜席」で観たのである。ほとんど舞台真横&真上の、役者を見下ろすような座席である。江戸時代ならうずら席と呼んでいたような位置。この位置の座席に座るのは初めてだ。歌舞伎座の三階袖席なんてものじゃない。座っ...続きを読む
9月東京は歌舞伎満開。その1 歌舞伎座
ガイド記事五十川 晶子東京の9月はまさに歌舞伎の花盛りこの9月、東京では、歌舞伎座、新橋演舞場、赤坂ACTシアター、三越劇場と四劇場で歌舞伎が公演される。各劇場の主な演目とその見どころをご紹介していこう。劇場、チケット予約、出演役者など詳細はココ。まずは歌舞伎座。「秀山祭九月大歌舞伎」秀山(しゅうざん)とは二代目中村吉右...続きを読む
9月東京は歌舞伎満開。その2 歌舞伎座
ガイド記事五十川 晶子権四郎と樋口、梶原景時と樋口梶原景時一家の悲劇や、その息子・源太と彼を助ける腰元・千鳥との悲恋など、別筋のドラマと、この木曽義仲の筋とがからむ長い浄瑠璃を基に、歌舞伎化された義太夫狂言だ。以下、筆者の独断的見どころのご紹介を。義仲の忠臣の一人、樋口次郎兼光は、船頭権四郎の婿に身をやつし、義仲の遺子・...続きを読む