ミステリー小説
ミステリー小説関連情報(7ページ目)
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記事一覧
バカミスキングの新境地
ガイド記事福井 健太霞流一の芸人魂小説家は自分なりの作風を持つものだが、霞流一ほど作品のキャラが立っている書き手は珍しいだろう。高度な論理性とナンセンスを両立させた霞作品は、いわゆる「バカミス」として多くの読者を獲得している。基礎を固めてから新奇なパフォーマンスに挑むような、一流の芸人を思わせるサービス精神がそこには宿...続きを読む
女王国の城、落成!
ガイド記事福井 健太有栖川有栖の基礎知識火山の噴火に閉ざされたキャンプ場で殺人事件が起こった。推理小説研究会の会長・江神二郎は鮮やかな推理で容疑者を絞り込んでいく。著者の記念すべきデビュー作。本格ミステリーを愛好する読者であれば、有栖川有栖の名前は(当然)よく御存知のはずだ。有栖川は1959年大阪市生まれ。同志社大学在...続きを読む
西村京太郎のミステリー世界
ガイド記事福井 健太西村京太郎(本名・矢島喜八郎)は1930年9月6日に東京都で生まれた。少年時代から江戸川乱歩や甲賀三郎を愛読し、東京府立電機工業学校(現・東京都立工業高等専門学校)を卒業後、臨時人事委員会(現在の人事院)に11年間勤務。退職後にはパン屋の運転手、私立探偵、中央競馬会の警備員、生命保険のセールスマンな...続きを読む
米澤穂信にインシテミル
ガイド記事福井 健太瑞々しいミステリーの書き手として注目を集める俊英・米澤穂信は1978年岐阜県生まれ。2001年に『氷菓』で第5回角川学園小説大賞(ヤングミステリー&ホラー部門)奨励賞を受賞してデビュー。〈古典部シリーズ〉〈小市民シリーズ〉をはじめとして、次々に話題作を発表している若き実力派だ。今回はそんな著者の単行...続きを読む
クライムストーリーの名職人
ガイド記事福井 健太職人作家ジャック・リッチー「妻は遠くの友人に逢いに行った」という夫の証言は事実なのか?MWA賞受賞作「エミリーがいない」を含む17編を収めたリッチーのベストセレクション。短編ミステリーの愛好家にとって、ジャック・リッチーほど作品集が望まれた作家はいないだろう。1950年代から1980年代にかけて『ヒ...続きを読む
ウッドハウスの快進撃
ガイド記事福井 健太世界的ユーモア作家P・G・ウッドハウスユーモア小説の古典〈バーティー&ジーヴス〉シリーズ11編を収録。ウッドハウス・ブームの引き金となった1冊だ。多くの小説や映画の始祖にも関わらず、歴史的意義が周知されていない――そんな作家はさほど珍しいものではない。いかに多くの遺伝子を遺したところで、その存在感は...続きを読む
鉄道ミステリーの優雅な旅
ガイド記事福井 健太列車内という空間の特殊性、旅行モノとしての側面、アリバイトリックとの親和性――そんな様々な理由によって、鉄道を使ったミステリーは(洋の東西を問わず)無数に書かれてきた。「鉄道ミステリー」では広すぎるので、ここでは列車内を舞台にした翻訳ミステリーの作例を見ていくことにしよう。記憶喪失のヒロインを描く異...続きを読む
樋口有介の優しい世界
ガイド記事福井 健太樋口有介のプロフィール刑事の息子である高校生・戸川春は、同級生の不審な「自殺」の真相を探ることにした。ひと夏の体験を描く青春ミステリーの秀作。ミステリーが真実を追う物語である以上、そこには必然的にドラマが生じることになる。真実を知ることの痛みと悟りを通じて、ミステリーは人間の変化や成長を描くことがで...続きを読む
密室王国への招待
ガイド記事福井 健太稀代のトリックメーカー柄刀一のプロフィール伝説の奇術師が密室で殺された。執拗に密室殺人を繰り返す犯人の真意は?多彩なトリックが詰め込まれた1700枚の超大作。まずは著者について紹介しておこう。柄刀一は1959年北海道生まれ。公募アンソロジー〈本格推理〉シリーズへの参加を経て、1998年に鮎川哲也賞の...続きを読む
古本屋探偵の帰還
ガイド記事福井 健太ミステリー界の話題を独占したジョン・ダニングとは投げ売り本から値打ちモノを探し出す古本掘り出し屋が殺された。その蔵書に莫大な価値があったため、事態は意外な展開を見せることに……。ミステリーマニアと古書の縁は深い。絶版本を探す必要のあるマニアにとって、古書は極めて身近な存在といえるだろう。ジョン・ダニ...続きを読む