ミステリー小説
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記事一覧
上遠野浩平のファンタジック・ミステリー
ガイド記事福井 健太異世界ミステリーの可能性死者の蘇る街で起きた連続殺人。"死人探偵"が異形の推理を展開する本格ミステリーの名作。謎解きの興味を軸にした本格ミステリーにとって、その舞台が"現実世界"である必要はない。ルールを構築・説明したうえで"異世界"の事件を扱うことは、極めてユニークな謎解きの創造にも通じている。ア...続きを読む
大沢ワールドの名優たち
ガイド記事福井 健太日本推理小説界の重鎮・大沢在昌新宿署の鮫島警部を主人公にした人気シリーズの第1弾。日本推理作家協会賞と吉川英治文学新人賞をダブル受賞した名作である。多くのベストセラーを生んだ人気作家、日本推理作家協会理事長、京極夏彦と宮部みゆきを擁する"大沢オフィス"主宰――そんな大沢在昌が日本のミステリー界の重鎮...続きを読む
新堂作品の二つの顔
ガイド記事福井 健太新堂冬樹のユニークな来歴"悪魔"と称される街金融の若き経営者・野田秋人――その関係者たちが次々に惨殺されていく。闇の世界を描く第7回メフィスト賞受賞作。推理作家には奇抜な経歴の持ち主が少なくないが、新堂冬樹はその代表格にほかならない。1966年に大阪で生まれた新堂は、闇金融の現場で働いた後、1998...続きを読む
10人のオールスター競演
ガイド記事福井 健太エド・マクベインと警察小説刑事たちが次々に殺された。アイソラ警察は犯人に辿り着けるのか?〈87分署〉シリーズの記念すべき開幕編。マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー、ヒラリー・ウォー、R・D・ウィングフィールドなど、警察小説の名手は少なくない――が、世界で最も有名な警察小説が〈87分署〉シリーズで...続きを読む
浅暮三文の実験小説集
ガイド記事福井 健太稀代の奇想作家・浅暮三文聴覚の発達した男・立花誠一は、その能力を活かして失踪した女の行方を探っていく。第56回日本推理作家協会賞受賞作。物語そのもの――それも"奇妙な物語"を愛する作家にとって、ミステリーやSFといったカテゴリーは付随物に過ぎない。奇抜な着想をテキストに置き換えることは、原初的な"語...続きを読む
江戸川乱歩と"推理クイズ小説"
ガイド記事福井 健太ミステリー文学資料館の乱歩関連アンソロジー乱歩が編集長を務めた雑誌『宝石』の傑作選。乱歩の推薦文と未発表小説「薔薇夫人」も併録されている。1999年に設立されたミステリー文学資料館は――世界的にも極めて珍しい――民間のミステリー専門図書館である。この"資料館"は図書館であると同時に、戦前・戦後の雑誌...続きを読む
『告白』の著者・湊かなえの最新作
ガイド記事福井 健太昨年度の"新人王"湊かなえ生徒に娘を殺された中学教師の報復は、多くの波紋を経て破局へと突き進んでいく。高い評価とセールスを記録した大型新人のデビュー作。国産ミステリー界の"新人王"を投票で選ぶとすれば、昨年度の栄誉に輝くのは湊かなえに違いない。湊かなえは1973年広島県生まれ。武庫川女子大学家政学部...続きを読む
伝説の雑誌『幻影城』の大復活
ガイド記事福井 健太探偵小説専門誌『幻影城』奇術に出演するはずの女性が自室で殺され、その周囲には奇術小説集『11枚のとらんぷ』で使われる小道具が散らばっていた。作中作の技巧を活かした著者の初長編。日本屈指の探偵小説コレクターだった島崎博が、江戸川乱歩の評論集『幻影城』から名を採って創刊した探偵小説専門誌――それが『幻影...続きを読む
〈北海道警察〉シリーズ最新第3弾
ガイド記事福井 健太"誇り"を描く作家・佐々木譲時は1940年――不可解な写真の真相を探るため、2人のパイロットが零戦を駆ってベルリンへと向かう。〈第二次世界大戦〉三部作の劈頭を飾る冒険小説の名作。〈D県警〉シリーズで知られる横山秀夫、多くの文学賞に選ばれた〈隠蔽捜査〉シリーズの今野敏など、多彩な作家たちの活躍によって...続きを読む
若竹七海の〈葉崎市〉シリーズ最新作
ガイド記事福井 健太若竹七海のミステリーな著作群12編の作中作を内包する短編集にして、その著者を探す長編でもある――スマートな技巧が凝らされた記念すべきデビュー作。若竹七海は1963年東京都生まれ。立教大学文学部卒。学生時代に広告誌のレビュー欄を担当し、業界紙の編集部などに勤務した後、1991年に連作短編集『ぼくのミス...続きを読む