2001年から導入された車両料率クラス。保険料決定のポイントのひとつである車両料率クラスの基本的な内容について解説していきます。
・自家用普通乗用車・自家用小型乗用車における、対人・対物・搭乗者傷害・人身傷害・車両保険の料率を9段階に細分化したもの
保険料は車によって違います。その違いは、車名・型式ごとに対人・対物・搭傷・人身傷害において1から9まで9段階の損害データが用いられています。この9段階がどのように決まるのかといえば、過去の損害データに基づき、9段階ずつに細分化されます。単純計算で9×9×9×9=6561種類のきめ細かいクラスになるのです。なお、損害データは事故の統計に基づいているので毎年見直しが行われます。
型式をまとめると以下のようになります。
車両料率クラス
対人 | 対物 | 搭傷 | 人傷 |
1 | 1 | 1 | 1 |
2 | 2 | 2 | 2 |
3 | 3 | 3 | 3 |
4 | 4 | 4 | 4 |
5 | 5 | 5 | 5 |
6 | 6 | 6 | 6 |
7 | 7 | 7 | 7 |
8 | 8 | 8 | 8 |
9 | 9 | 9 | 9 |
・車名、型式によってそれぞれの数字が割り振られています。
・数字は小さいほど保険料が安く、大きくなるほど保険料が高くなります。
余談ですが、2001年以前、排気量だけで分けられていた時は、1600ccのカローラと、2000ccターボのインプレッサが同じ保険料であるという、インプレッサの人にとってはある意味お得な矛盾がありました。しかし、型式ごとに細分化されると、そういう矛盾が無くなるので、そのクルマにおける適正な保険料が算出されることになります。
このような分類のされ方も、リスク細分型の保険の特徴といえます。これにより同じ排気量の車であっても、保険料が安くなる人、高くなる人が生まれてきます。