自動車保険/自動車保険の基礎を学ぼう

どうする?対物賠償 ~自動車保険の基礎解説3~

「運転していてガードレールをこすった」誰しも一度くらいは経験する(可能性のある?)ことだと思います。自動車保険のなかでも最も身近な「対物賠償」について考えてみましょう。

執筆者:松本 進午

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相手方への賠償のうちでも最もポピュラー(?)な「対物賠償責任保険」の解説をします(ちなみに前回の記事はコチラ)。

思いのほか高額になったりします

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対物「無制限」で高額賠償に備えましょう
対物賠償責任保険では、事故により他人の車や物を壊してしまい、その結果法律上の賠償責任を負った場合に保険金が支払われます。

ここでポイントになるのは「他人の」というところで、「自分の物」や「家族の物」は支払いの対象とはなりませんので注意が必要です。(この点前回の対人賠償責任保険についても同様で、自分の家族を轢いてしまうと、保険金が支払われないことになります。)

例えば自宅で車庫入れの際に家族が所有する別の車にぶつけてしまうと、対物賠償責任保険の支払い受けることができません。

ところで、対人賠償責任保険では「無制限」の補償をオススメしましたが、対物の補償についてはどうでしょうか? 保険会社各社が対物賠償「無制限」を発売する以前は、せいぜい1000万円がいいところでしたが、「無制限」が発売された背景には賠償額の高額化の問題があります。

普通の自家用乗用車については修理代や車の値段など、ある程度必要な補償のイメージが湧くかと思います。ところが信号機やガードレールそしてバスなどの修理代となると、なかなかピンとこないのではないでしょうか。また、日常普通に見かけるトラックが何を積んでいるのか意識することはほとんど無いでしょう。

実は信号機の修理代にしても、トラックの積荷にしても、1000万円を超えてしまうことがあるのです!

間接損害って?

ここまでお話してきたのは「直接損害」つまり壊れた物についての目に見える直接の損害についてでした。これだけでもかなり高額になる可能性があることについては分かって頂けたかと思いますが、ここでもうひとつ考えなければいけないのが、いわゆる「間接損害」というものです。

これは車や物が壊れたことにより間接的に発生する損害です。具体的にはバスやタクシー等が事故で使用できなくなった場合や、商店が損壊したことにより営業が継続できなくなった場合に、本来であれば得られたはずの利益などを補償するものです。

1日に数百万円あるいは数千万円を売り上げるような商店が営業できなくなったことを考えると、ちょっとゾッとしませんか?
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