基本的に時価額が限度です
同種・同等の中古車の市場価格が基準になります。 |
ここで、「時価額」とは、損害を受けた車と同一の車種・年式で、同程度の消耗度(走行距離など)の車両が中古車市場で流通している価格のことをいいます。(余談になりますが、保険会社では、この価格の査定にあたって、いわゆる「レッドブック」と呼ばれる本などを参考にしています。)
また、「全損」とは、車が修理できない状態になっていることをいいますが、(1)そもそも修理することが物理的に不可能な場合と、(2)修理することが経済的に不合理な場合の2つのパターンが考えられます。
冒頭のケースでは、車両の市場価値(つまり時価額)に対する修理費用が著しく高額となっており、金銭賠償による原状回復の観点からは、修理によることが経済的に不合理であるといえ、通常の考え方でいけば、残念ながら修理代の請求は認められないことになりそうです。
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