自動車保険/自動車保険関連情報

交通反則金はどこに行く?(2ページ目)

交通違反で取り締りを受けたときに納める「交通反則金」は、一体どのように使われるのでしょうか?

松本 進午

反則金はどこへ行く?

ところで、違反者が納めた反則金は、一体どこに行ってしまうのでしょうか?

郵便局や銀行を経由して集められた反則金は、国庫の特別会計である「交通安全対策特別交付金勘定」で管理され、その後「交通安全対策特別交付金」として地方公共団体(都道府県や市町村)に対して支出されることになっています。

ちなみに平成20年度の予算をみてみると、「交通反則者納金」として約770億円の歳入が、また「交通安全対策特別交付金」として約750億円の歳出が見込まれています。これについては予算規模の大きさにちょっと驚かされますが、予算化されていることによって取り締まりに「ノルマ」が発生したりしないのか、ちょっと心配になります・・・

使い道は決められています

交通安全対策特別交付金は、「交通安全対策特別交付金に関する政令」に基づいて、交通事故の発生件数や人口の集中度などを考慮したうえで、国庫から地方公共団体に交付されることになります。

そして、その使い道についても、同政令で定められていて、信号機、道路標識、道路標示、歩道、ガードレール、横断歩道などをはじめとする道路における安全施設の設置・管理等の目的以外に使用することはできません。

つまりドライバーが納めた反則金は、交通安全対策のために使用されることになるわけです。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品や投資行動を推奨するものではありません。
投資や資産運用に関する最終的なご判断はご自身の責任において行ってください。
掲載情報の正確性・完全性については十分に配慮しておりますが、その内容を保証するものではなく、これに基づく損失・損害などについて当社は一切の責任負いません。
最新の情報や詳細については、必ず各金融機関やサービス提供者の公式情報をご確認ください。

あわせて読みたい

カテゴリー一覧

All Aboutサービス・メディア

All About公式SNS
日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
公式SNS一覧
© All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます