Q.飲酒運転で死亡事故率は何倍になる?
A.9.4倍
前出の統計によれば、昨年1年間に全国で発生した飲酒運転による交通事故のうち、第1当事者が原付以上だったものの件数は、7,558件と前年の11,625件と比べて35%減と顕著な減少がみられます。やはり改正道路交通法が施行された効果は大きかったようです。ところで、昨年のデータについて飲酒の有無に着目して死亡事故率をみてみると、飲酒なしの場合が0.6%であるのに対し、飲酒ありの場合は5.69%と、飲酒によって死亡事故率が9.4倍に跳ね上がっていることがわかります。
これについては、呼気1リットルあたりのアルコール濃度が0.25mg未満の酒気帯び運転であっても飲酒なしの5.4倍となる3.21%に、さらに酒酔い運転にいたっては、34.4倍にもなる20.71%と、実に発生した事故の5件に1件が死亡事故につながるという凄まじさです。
アルコールが入った状態で運転をすることが、どのような結果をもたらすのかということについて、あらためて認識させられるデータですね。いまさら言うまでもありませんが、たとえ一口であっても「飲んだら乗るな」ですよ。