現地通貨の調達にはいくつかの方法がある

「国際キャッシュカード」や「インターナショナル キャッシュカード」と呼ばれ、現地通貨を引き出せる機能の付いたカードがあります(以下、「インターナショナル キャッシュカード」と表記)。また、デビットカードやクレジットカードでも、現地通貨を調達することができます。

インターナショナル キャッシュカードとは?

海外ATMで現地通貨を引き出せると便利

海外ATMで現地通貨を引き出せると便利

「インターナショナル キャッシュカード」は、日本の銀行の円預金口座から、出張や旅行先の海外ATMで現地通貨を引き出すことができる便利なカードです。外貨預金ではなく、円預金からの引き出しで、引き出した現地通貨は日本円に換算されて、手数料とともに日本の円預金口座から引き落とされます。

インターナショナル キャッシュカードは、通常発行される一般のキャッシュカードに、海外ATMの利用という機能を付けたキャッシュカードですので、国内ATMでは一般のキャッシュカードとして使うことができます。

海外では、VISAインターナショナルが運営するPLUS(プラス)などの世界的なATMネットワークを利用し、世界各地のATM・CDで現地通貨を引き出すことができます。利用できるのは、円預金口座残高の範囲内。セキュリティ上、日額の限度額が設定されているのが一般的です。

数年前まで都市銀行を中心に発行されていたインターナショナル キャッシュカードですが、都市銀行が新規の発行を中止、サービス終了しているため(過去に発行された分については、銀行によってはサービス内容が変更されています)、現在、新規で申し込めるのはSMBC信託銀行プレスティアと新生銀行です。

安全性に配慮、SBMC信託銀行プレスティアのバンキンクカード

旅立つ前にインターナショナル キャッシュカードを使える状態にしておくと安心

旅立つ前にインターナショナル キャッシュカードを使える状態にしておくと安心

SMBC信託銀行プレスティアでは、口座を作った人に発行されるキャッシュカード「バンキングカード」が、そのままインターナショナル キャッシュカードとして利用できます。世界200以上の国・地域で、約200万台のVISAインターナショナルのPLUS(プラス)などの提携CD/ATMで円普通預金口座から現地通貨が引きだせます。

為替レートは、米ドルなら当日の日本のSMBC信託銀行店頭でのTTS(米ドル電信売レート)に3%加算したものを適用。その他の通貨は、提携機関のレートで米ドルに換算して同様に計算します。

また、海外CD/ATM手数料として1回あたり200円(税抜き)かかります(一部のCD/ATMでは別途手数料が必要な場合があります)。 世界40カ国以上に展開する2万台を超えるシティバンクの海外ATMを利用する場合は、上記手数料が無料になります。

レートの照会や万一のカード紛失の連絡には、国内のみならず海外からも24時間365日電話での問い合わせができます。また1日あたりのカード利用限度額をあらかじめ設定しておくことで、安全性を保ち使いすぎを防ぐリミットコントロールも利用できます。

総合口座パワーフレックスを開設すると利用できる新生銀行 

新生銀行では、総合口座パワーフレックスのキャッシュカードを、海外ではインターナショナル キャッシュカードとして使えます。世界約200カ国・地域、約200万台のVISAインターナショナルが運営するPLUS(プラス)のATM・CDで現地通貨が引きだせます。

為替レートはVISAインターナショナルのレートに4%を加算。パワーフレックスの円普通預金から引き落とされます。出金額は1日あたり0~10万円までの間で設定します。事前に必ず限度額を確認・変更しましょう。

海外でインターナショナルキャッシュカードを使用した場合は、安全のために、帰国後すぐに暗証番号を変更しておくことをおすすめします。

デビットカードで現地通貨を調達

VISAデビットカードでは、インターナショナルキャッシュカードと同様に、海外のATM・CDで現地通貨を引き出すことができます。発行する銀行の円預金の範囲内で、日本円に換算して決済されます。

VISAデビットを発行しているのは、スルガ銀行、楽天銀行、ジャパンネット銀行、りそな銀行、三菱東京UFJ銀行など。VISAが定める為替レートに、銀行により2~3%程度の海外事務手数料が上乗せされます。ATMの利用手数料がかかる場合があります。

クレジットカードで現地通貨を調達

クレジットカードでは、海外キャッシングサービスを利用して、海外のATM・CDで現地通貨を引き出せます。クレジットカードの場合はカード会社からの借り入れとなります。為替レートはクレジットカード会社が定めるレートです。インターナショナルキャッシュカードやデビットカードが、自分の円預金からの引出しであり、残高の範囲内でしか利用できないのに対して、クレジットカードは借り入れなので、けっこう高い利子が付きます。年利で18%程度。ただし、翌月1回で一括返済するなら、金利は1~2%程度で済み、インターナショナルキャッシュカードやデビットカードよりもおトクになるケースもあります。

海外では、お金の調達手段を複数持っていたほうが安心。いざというときに、インターナショナルキャッシュカード、デビットカード、クレジットカードのいずれかで現地通貨が引き出せるなら心強いですね

■関連リンク
SMBC信託銀行プレスティアのバンキングカード
新生銀行のインターナショナルキャッシュカード

Visaデビットカード

■関連記事
現地通貨引出しキャッシュカードはお得?
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。