資産運用

5年で倍になる?リートという不動産投信

株価が70%落ち1社が破たんした不動産投資信託のJリート。金融危機の焼け野原に生き残ったしかばねのようだが、実はここからがおいしいところ。そしてリートのファンド・オブ・ファンズを使うメリットとは?

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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金融危機の影響を受けて、株や投資信託はその時価をおおむね半分くらいに減らしてしまいました。株価は歴史的な割安水準にあることから、今が買い時ともいえますが、そうはいっても怖くて買えないという気持ちもあります。

怖さを克服する条件

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いろんな企業に分散する株式投信のように、リートはビル・ショッピングセンター・ホテル・マンションなど様々な用途の不動産に分散投資をしてリスクを抑えている。
「怖い」という気持ちを乗り越えるために、人の心を満たしてあげなければならないいくつかの条件があります。

・分配金が毎月出れば安心できるかもしれません。
・さらに分配金の利回りがとっても良ければ、なおうれしいでしょう。
・しかも、その分配金が出る仕組みが、分かりやすければ納得できます。
・米ドルなど外貨とからまない純国産だと為替レートも関係ありません。

そんな心地よい商品がJリート(不動産投資信託)です。
※ここではガイドの持論である複利の活用戦略を放棄します。怖さを克服するための妥協案です。ご理解ください。

収益源は優良不動産からの堅調な賃貸料

リートの収益源は、日本の優良不動産からの賃料です。金融危機の影響で経済成長がもっと低迷すれば、賃料相場も下落するでしょうが、その下落率は株価ほどの激しいものではないはずです。

現実に皆さんが借りている賃貸住宅やオフィスの賃料のことを想ってみてください。空室が増えてきた、近くに新しいビルができたと賃貸事業が競争的で厳しい環境になったからといって、すぐに何割も賃料を下げてくれる大家さんなどいないわけです。

不動産の賃料相場は、かなりなだらかなカーブを描いて上下動する堅調な収入です。堅調な収入に裏づけされたJリートは、従来の株や債券とまた異なる値動きをする分散効果のある金融資産です。

とはいえリートに裏切られた投資家もたくさんいます。その歴史を次のページで整理しておきましょう。
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