ベンチマークとのズレ
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ベンチマークとしては、日本株式投信ならTOPIX(東証株価指数)、海外株式投信ならMSCIの各インデックスがよく使われています。これら市場の平均的収益率ともいえるベンチマークと同じように値動きをするのか?あるいはベンチマークよりフレ幅の大きな値動きをするのか?という程度を、トラッキング・エラー(T・E)は示しているといえます。
T・Eが示すファンドの特徴
では、トラッキング・エラーとは、値が小さければ良いのでしょうか?ベンチマークからかい離率が小さいということはベンチマークより大きく下がることが少ないということですから安定的、平均的といえますが、値上がりのときに超過収益を期待することはできません。一長一短といえます。トラッキング・エラーが大きいということは、ベンチマークを上回る超過収益を実現する可能性があるとともに、下がったときにはベンチマークより損失が大きくなる可能性ももっています。リスクとリターンは物の表と裏の関係なのです。
どちらがいいか万人共通の物差しはありません。基本的には、自分に向いている方を選べばよいのです。リスクを負って勝負したいタイプの人は、トラッキング・エラーが大きい方がインパクトが強いですし、パッシブな運用をしたい人にはトラッキング・エラーは小さい方が安心です。
そもそも、このT・Eの違いがどこから生まれるのでしょうか?詳しくは次のページで!