まず、ビジネスプラン(キャリアプラン)について考えてみます。あなた自身の「稼ぐ能力」が見えてこないことには、マネープランもライフプランもはっきりさせることができないからです。
ほとんどの人にとって、20歳代は初めて定職につき、いろんな仕事を経験する時代だと思います。しかし30歳を過ぎると、自分自身がどのような職業で人生を歩んでいくのかが見えてくると思います。
ほとんどの人の場合、新しい分野に飛び込んで一からやり直すより、今まで磨いてきたスキルをさらに高めて、同一業種、同一職種で行こうと考えるのではないでしょうか。
「稼ぐ能力」を磨いていくために、35歳になったときには、そうしたキャリアプランは確立しておきたいものです。これから説明するように、40歳代にはいろんな出費が待ち受けており、収入が不安定なことは生活の不安に直結するからです。
自分の能力はどこに適正があるでしょう? 営業、総務・経理、人事・採用、開発研究、経営戦略・・・? 現状を見極め、伸ばす能力を見極めていきます。それによって、自分の「稼ぎ」も見えてくるはずです。
転職の有無や昇進の目標なども、35歳では見通せるようになっておきたいもの。会社員が全員社長や役員になれるわけではありませんし、誰もが転職して年収アップしていくとは限りません。社長や役員になることが決して幸福ともいえないと思います(もちろんそれはそれですばらしいことですが)。
また、いつでも転職できる体制を整えておくことも大切です。どんな規模の会社でもある日突然倒産する世の中ですし、急激なリストラや社内の人間関係の変化が急な退職を余儀なくされることもあります。そのときに自分を「客観的にも売れる人材」にしておく必要があるわけです。
とはいえ、どんなにイメージしても実際には変化はあります。大切なのは、自分の将来について自分なりにビジョンを描いておく、ということです。将来のビジョンがあって初めて、目標もたちますし、計画も立てられることになるのです。
CHECK POINT |
・年収はどれくらいまで伸びそうかイメージしてみる ・ポストはどれくらいまで伸びそうか、 いつぐらいにどんなポストを目指しているかイメージしてみる ・転職や独立は考えられるかイメージしてみる その際に自分は高く売れるかイメージしてみる ・何歳まで働くつもりかイメージしてみる |