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「5」の年は人生設計の分かれ道![45歳編後編] 45歳から老後のために3000万円!(3ページ目)

人生設計の分かれ道は「5」の年齢にやってくる!45歳で考える老後資金準備の目標の目安は3,000万円! 今からどうやって貯める? 本当に貯められる? とにかく早く始めよう!

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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■いったい、どれくらい老後資金準備は必要?

 さて、それではいったいどれくらいのお金が老後の資金として必要になるのでしょう。ここでは、一般的なモデルケースで、老後の必要な資金を考えてみます。具体的には夫より妻が3歳年下のケースで、65歳まで無年金の世代です(必要な金額については便宜上、現在の水準で見てみます)。

 定年退職後の生活は、以下のA、B、Cの期間に分けて考えることができます。期間は平均余命から推定しています。

[老後の期間を3つに分ける]
 A: 5年間 夫が60~65歳までの期間(無年金、無収入!)
 B: 17年間 夫が65~82歳まで、夫婦で暮らす期間
 C: 8年間 夫の死後8年間、妻がひとりで暮らす期間

 生活費は「家計調査」(総務省 2002年平均/速報値)から、ピックアップしてみました。つまり現在の年金生活者の全国平均ということです。

[老後に必要なお金]
 A: 生活費:毎月26.4万円
 B: 生活費:毎月22.9万円
 C: 生活費:毎月14.8万円

 (A)+(B)+(C)
   =(1,584万円)+(4,672万円)+(1,421万円)=7,677万円

ちなみに公的年金などの収入は、
 B: 毎月17.2万円
 C: 毎月12.0万円
程度は受けられますので、その分を引き算すると

 (A)+(B)+(C)
   =(1,584万円)+(1,163万円)+(269万円)=3,016万円

を自分で準備すればいいイメージになります(実際には国の年金をもう少し多く受けられる世帯のほうが多いと思われます)。

 とりあえずの目標は3,000万円です! なんとかなりそうだと思う人もいれば、これは厳しいよ、という人もいるでしょう。

 ここで理解してほしいのは、(1)65歳までの5年間のお金の準備が大きな負担となること、(2)国の年金があるので、自分で準備しなければいけない分がぐっと少なくなっていること、です。しかも国の年金は死ぬまで支給されますので、長生きというリスクにも対応できる制度です。

 この数字をひとつの目安として、自分の生活水準などを考えて必要な目標額を考えてみましょう。長生きや病気などのリスクに備えて余裕を上積みしておいてもいいでしょう。

CHECK POINT
  ・60~65歳になるまでの5年間のお金の準備は大きな負担である
  ・国の年金があるので老後の準備は抑えられる
  ・老後資金準備の目標のひとつの目安は3,000万円!
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