「今」を生き抜くサバイバル術！(3ページ目)

なにせ、いつ自分が勤めている会社が倒産するか、どんな会社に勤めていても分からない時代なのですから。
　　　　　

（Ｂ）自分なりの人生設計を自分でイメージする

　右手でビジネスキャリアを考えたとしたら、左手ではライフプランを考える必要があります。右手が収入を稼ぐとしたら、左手でその収入をどのように使っていくかを考えようというわけです。これらはどちらが欠けてもいけない、将来設計のキーワードです。

　極端な話、どんなに収入が低くても、それに見合った生活に満足でき、将来について考えてもやっていけそうなら、何も問題はないのです。また、どんなに収入が高くてもそれに見合った生活に満足できなければ、常にお金は不足しているということになります。

　自分が求める生活や自分が描く将来の生活に必要なお金を、今とこれからの収入ではまかなえないのだとしたら、無理が生じることになります。収入を増やすか、支出を減らすかするしかありません。そうでなければ、借金をしてやりくりするわけですから、最終的には家計が破綻してしまいます。

　特に重要なのは、毎月の収入でまかなえない大きな支出にどう備えるかです。具体的には（１）家を買うとき、（２）子どもの教育費用、（３）病気やケガ、（４）老後の生活費、などについては、毎月の収入だけではやりくりできないはずです。事前にお金を準備しておかなければいけません。ローンや保険を活用するのもひとつの手です。

ざっくり言って、家を買えば3,000万円以上（ローンを使えば総支払額はもっと増えます）、子どもを１人育てれば1,000～2,000万円、老後の生活に備えるには国の年金以外に3,000万円といったお金の準備を考えておいたほうがいいでしょう。もちろん、これらは一時にすべてが必要になるわけではありません。トータルで必要な金額のイメージです。

　これらは人によっては大きく変わってくるはずです。必要な時期や年齢も異なりますし、必要な金額も大きく異なります。全部足しても数千万円もいらない人もいるでしょう。１億円あっても足りない人もいるかもしれません。

　価値観が多様化している現在、同じ人生を歩む人はほとんどいません。自分なりの人生設計をイメージして、自分の地図を描くことが、こんな時代をサバイバルするには欠かせないのです。正確である必要はないのです。

　そして、現在と将来の収入予測に、将来設計の予測が見合っているかを常に照らし合わせていくことが「自分なりの幸せ」をつかむキーポイントになるわけです。