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一生シングルって年金貧乏!?(2ページ目)

一生シングル、というのも人生のひとつの選択肢。しかし、一生シングルで行く人は年金貧乏になる可能性が大!? 住宅問題や健康も不安がいっぱいです。シングル人生のマネープラン、考えてみましょう。

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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一生シングルは、現役リッチで老後は貧乏?

一生シングルって年金貧乏!?
一生シングルの場合、現役時代は余裕がありますが・・・
一生シングルで定年退職まで来た場合、一般的なファミリーでかかる大型出費とは無縁で過ごします。子が誕生してから成人するまでかかる費用(養育費や教育費等)はひとりあたり2,000万円以上とも言われますので、子どもを育てない人はその分を自分の生活のゆとりに回すことができるというわけです。

しかし、気をつけておきたいのは一生シングルの場合、現役時代は比較的生活に余裕があっても、年金生活を考えるとやや厳しいことが多いということです。たとえば、男性シングルですと毎月39.3万円(ボーナス込みの月額平均)ほど、女性シングルですと毎月24.5万円(ボーナス込みの月額平均)ほどの収入があるわけですが、こうしたモデルの場合、年金額は男性で月額16.7万円、女性で月額12.9万円程度しかもらえません(正社員でない場合、国民年金のみなので月額6.2万円程度になります)。将来受けられる年金のイメージとしては大卒の新入社員の初任給より少ないということです。

現役時代はひとりで稼いだ収入を全部自分の生活のために回すことができますので、趣味にお金をかけたり食費や住環境などの生活水準をリッチにしたりできました。しかし、こうしたゆとりある現役時代を送っていると、年金水準の低さとの間に大きなギャップが出ます。おそらくほとんどの人が「こんな年金じゃ老後はやってられないよ!」と悲鳴を上げることでしょう。

そうなると、一生シングルで行こう、と思ったら、自分の老後も自分で責任を取ることを考えていかないといけません。退職金や企業年金、個人年金や預貯金残高、一切をひっくるめて、最低でも3,000万円の確保を考えたいものです(毎月の不足を10万円と仮定して85歳まで25年間に必要な金額)。もちろん、長生きする可能性を考えたらもっと余裕をみておきたいですし、金額的にもっと必要だと思ったらこれも余裕を見て準備しておきたいものです。仮に毎月15万円不足して95歳まで見るとすればなんとその金額は6,300万円!
35歳、老後のために3000万円!

一生シングルということは自分の一生を自分で責任を取ると言うこと。老後のお金も国の年金に頼れるのは半分くらいだと思って、自覚的に老後の資金準備をしておいたほうがよさそうです。35歳から毎年50万円貯められれば1,250万円が貯められます。投資信託等で運用して増やすことができれば退職金等も含めて3,000万円は無理な数字ではありません。がんばって自分の老後は自分で守ってみましょう!

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