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50代で間に合う老後資金準備?(2ページ目)

「30代」編「40代」編に続き、「FPの日」における老後資金準備の話の続きをご紹介します。今回は50歳で間に合う老後資金準備の方法をご紹介!

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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老後資金準備の計画を微調整していく

もし、老後の生活資金が足りないようであれば、今できる範囲で対策を取りましょう。私のほうからは7種類ほどヒントをご提案します。我が家でどれができそうか考えてみてください。

積立金額のアップ……今から定年退職までのわずかな期間でも、積立が少しでも多くできれば、老後のための備えになります。がんばってみる価値はあります。子どもが卒業したあとは学費分、自分のために貯めておきましょう。

住宅ローン等の早期返済……定年退職時点まで住宅ローンを残すと退職金を取り崩さざるを得ず、老後資金が減ってしまいます。最後は退職金で精算すればいいや、と思わず、早期返済を考えるのもひとつの方法です。

子の学費を子と分け合う(奨学金利用)……親の老後の生活費が不足しているとき、子の学費を無理して親が負担する必要はありません。一部分だけでも奨学金の活用を検討してはどうでしょうか。子の学業に対する意識向上にもつながります。

老後の生活水準を見直す……先ほどチェックした(4)の数字が高すぎるのであれば、これを引き下げてバランスを取るのもひとつの方法です。住宅ローンも教育費も税金も年金保険料もかからないため、老後の生活費は意外と低くなりますので、一度検討し直してもいいでしょう。

売れるなら広い家は売ってしまう……子が卒業してしまって、がらんとした広い部屋を維持するのであれば、上手に売却して手頃な広さで便利な物件に住み替えるのも選択肢のひとつです。もし、少し売却益がでれば老後の資金になりますね。

安く暮らせるリタイヤ生活先を探しておく……家の売却と関連しますが、リタイヤ後も首都圏に住む必要がなければ生活コストを下げることもできます。もちろんご夫婦の希望が優先ですが、田舎暮らしを2人とも希望しているならそれも選択肢のひとつです。

60歳前半の仕事先を探しておく……60歳以降も働くことができれば、老後資金準備が少なくても老後のやりくりができるようになります。現役時代から定年退職後の働き方を考えておくとよいでしょう。

→60歳になってから土壇場での老後資金対策は?次のページへ
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