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年金勝ち組負け組の違い!夫婦編(3ページ目)

今こうしておけば、将来「年金勝ち組」になれる方法を考えてみます。なんとなく当たり前のような夫婦の人生の選択がもしかすると数十年後あなたを「年金負け組」にしてしまうかも!? モデルケースで早わかり!

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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夫婦編:「年金勝ち組」のストーリー

私の名前は中村忠司(仮名)、40歳。子ども2人で2年前に住宅ローンを組んだばかりだ。妻ちひろ(38歳)は専業主婦。

All Aboutのコラムを読んでいて、私の家庭では子どもが大学を卒業するのは私が55歳になったときで、それから老後の貯金を始めても遅いということに気がついた。ふたりめの子どもができたのが私が33歳のときだから当たり前の話だが、5
年で貯められる金額なんてがんばっても限界がある


私は妻と相談し、45歳になったときから、自分たちの老後のために毎年50万円の積立投資をすることにした。毎月2.5万円、ボーナスごとに10万円という計画だ。共働きをして、毎月これだけはがんばって準備することにした。積み立てた資金は手数料も安いETFで日本の株で運用することにした。15年間に積み立てられた750万円の元本はその間の、日本株式の上昇にも助けられ(年率で平均9%くらいの上昇)、1500万円の財産となって老後を助けてくれることとなった。

妻は子どもが中学に入ったのをきっかけに、再び勤めに出た。もともと本人も働きたがっていたので、やりがいがある仕事をじっくり選ぶように勧めた。結婚前のキャリアと資格が生き、正社員として働くことができた。夫婦の稼ぎで見ると一気に年収が40%も上がったのをフル活用して住宅ローンの繰り上げ返済に励んだ。おかげで定年前には完済できたし、支払利息も大きく減らすことができた。

子どもの学費についても高校までは全額親が負担したが、本人たちの自覚を促すためにも大学のみ半分は奨学金を使わせることにした。高校3年のとき、そう告げたら子どもたちは驚いていたが、真剣に学校と学科選びをしていたようだ。授業も真面目に出席しているようで、効果があったかなと思っている。おまけに、51歳以降はさらに毎年50万円の積立を追加することができた。

60歳で定年退職に達した後も、65歳まで継続雇用で働くことができた。その後、年金生活に入ってみると、お隣のご夫婦と比べてずいぶん年金が多いことに気がついた。妻も厚生年金をもらえるため、夫婦で毎月27万円程度(2004年度の水準で)の年金になったのだ。さらに貯めておいた老後資金を毎月10万円ずつ取り崩すことができるので、現役時代と比べてあまり変わらない生活ができる。子の学費や住宅ローンがかからないから、この水準でも十分なのだ。むしろ、自由な時間を活かして趣味の油絵を始めてみたり、夫婦で毎年旅行に出かけたりする分、今のほうが幸せな生活かもしれない。年金生活もいいものだ。

>>「年金負け組」と「年金勝ち組」の違いはココ! 解説は次ページで

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