マネープラン/定年前後に考える人生設計とマネープラン

団塊ジュニアのマネーヒント!(4ページ目)

団塊ジュニア向けマネープランガイドの後編です。6箇条を参考に「自分」のマネープランを考えよう。

山崎 俊輔

山崎 俊輔

企業年金・401k ガイド

雑誌連載多数の年金ジャーナリストのガイドが今から始める老後資金の貯め方を紹介。

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まとめ 一歩先を「予測し備える」体制作りをしよう!

最後に考えたいのは、一歩先を予測して備える、ということです。これこそが団塊ジュニアにもっとも必要なことだと思います。

実は親の世代というのはあまり先のことを計画していなくてもなんとかなった世代でした。子どもの教育費や住宅ローンの返済にお金が必要な頃合いで給料が増えたり、あまり老後のことを考えなくてもそれなりの年金がもらえたりするため、数十年先のことを見据えて備えていかなくても、なんとかやりくりが可能だったのです。(もちろん、しっかり計画してきた人もたくさんいますが、それは少数派です)

私たちの世代はそうはいきません。教育費も住宅購入資金も老後のお金も、自分なりに予測し早め早めに備えていかなければ、そのときしんどいことになります。稼げるときに貯めておき、支出が増えるときにそれを取り崩すような計画が必要です。予測をして備えておかないとそのつど借金を重ねる借金地獄になるか、理想より低い水準の生活を余儀なくされるかのどちらかになってしまいます。

とはいえ、そんなに複雑な可能性を予見する必要はありません。時期とかかるコストの目安をざっくりと意識し、将来の自分のためにお金を残しておく習慣をつけていけばいいのです。
大まかに備えるだけでも「何も考えずに過ごす毎日の繰り返し」と比べれば大きな違いが生まれます。たとえば毎日300円の節約も、子どもの将来の学費と意識してみたらどうでしょう。毎月では1万円の貯金になって差が出てきます。15年続ければ元本で180万円貯まりますから、高校と大学の入学金にはなりそうです。

どんなに小さなところからでもいいと思います。「一歩先」を見据えて「今」のマネープランを考えてみませんか。


普通・自分を考えるセオリーを信じない稼ぎを増やす暮らしぶりを意識借金を避ける貯金癖をつける/まとめ 一歩先を予測し備える
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