家計簿・家計管理/家計管理の基本

30代の稼ぎ方ポートフォリオ!3共働き編

30歳代の夫婦の「稼ぎ方ポートフォリオ」を考えてみませんか? 共働きで2人で稼げば生活は安定ですが、稼ぎ方について考えてみるとリスクや対策が見えてくる?

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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共働きの稼ぎ方ポートフォリオ

「稼ぎ方ポートフォリオ」シリーズの第3弾です。最終回では「共働き」に着目してみたいと思います。ここでは「共働き」についてパートやアルバイト、契約社員等も含めています。社会保険や税金を考える際の「扶養」の考え方はひとまず忘れて、稼いでいるかどうかで判断をしてみてください。完全に専業主婦(夫)である場合のパターンは前回紹介していますのでそちらをご覧ください

さて、共働きと一口いってもいろんなパターンがあると思います。今回は共働きのパターンについて整理をしてみたいと思います。ポートフォリオというからには二人の組み合わせのパターンを見るわけです。今回は「合計所得」「働き方の違い」「所得の差」の3つで検討をしてみます。

合計所得でみる稼ぎ方ポートフォリオ

合計所得で見る稼ぎ方ポートフォリオの評価は以下のとおりです。
  400万円以下………………評価!
  400万円~600万円 ………評価△
  600万円~1000万円………評価○
  1000万円~ ………………評価◎

実はこれ、専業主婦(夫)家庭の評価と同じです。というのは生活を夫婦でしている、という実態には変わりありませんから、共働きであろうと、一人で稼ごうと「所得の評価」は基本的に同じになるからです。

ただし、評価を同じにしていても、おそらく共働きの場合は「!」になる人はあまり少なく、「○」や「◎」になる人の割合が多くなると思います。たとえば正社員2人のカップルであれば400万円×2人でも「○」になります。あるいは片方がパートやアルバイトであっても500万円+100万円といったように「○」になる可能性が高まります。

専業主婦(夫)家庭のところでも述べたのですが、所得が600万円以上というのは生活がラクになり余裕が生まれる一つの目安です。子育て、教育費、住宅ローン、老後の準備、いろいろなことを考え合わせますと、600万円以上あるとぐんと家計がラクになります。ぜひ目標として意識してみてください。

むしろ、夫婦共働きの場合は、「ついつい無駄づかい」について注意が必要です。共稼ぎで1000万円以上稼いでいる人が、稼げたお金をそのまま生活費等につぎ込んでしまい、ほとんど貯蓄がないケースが時折見られます。合計所得が高いことで生活水準を高くしてしまったり、共働きの忙しさのあまり無駄づかいになってしまう、ということはよくあることですが、共働きでそこそこ家計を引き締めておくと、かなりのお金が貯められます。たとえば4~5年がんばれば1000万円貯めることだって夢ではありません。学費であったり住宅購入資金であったり老後資金についても、生活水準を高めていきたいと希望するのであれば、やはりお金を残して貯めておく習慣も身につけておきたいところです。

→「働き方」で見る共働きの稼ぎ方ポートフォリオ評価は次ページ
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