悲観的になるより、理解と活用を!

結論を一言で申し上げると、短絡的に悲観的になるのはいかがなものかと思います。確かに制度上の課題は山積みですし、手放しで楽観的になるわけにもいかないでしょう。しかし、世界的に日本の社会保障制度がそれほど劣悪かというと疑問です。

むしろ、日本の歴史的経緯をふまえた制度の充実と発展がなされてきたことは間違いなく、まだまだ対応できる余地を残している制度だと思います。

問題はそうした制度の良さがあまり理解されていないということです。
年金制度の理解があれば、自助努力で計画的に資金準備をする計画を考えることができます。自腹で全額老後資金を貯めたいならやはり1億円が目標になりますが、公的年金収入があれば3000万円程度の現実的な数字に近づいてきます。
健康保険制度の理解があれば、ムダな医療保険を控えることができます。なんとなく怖くて毎月40~50万円ももらえる保険に入っている人はいないでしょうか。保険診療外の費用や、仕事を辞めたときの生活費以上の保険でしたら、高額療養費の助けが受けられます。

最終的に自分の生活をコントロールしていくのは国ではなく自分自身です。でも、自分で自分の人生をコントロールするために、こうした社会保障制度の概要を知っておくことが重要だと思います。日本に住むあなたはやはり、日本の制度を知っておかなくては。皆さんも自分なりに情報収集をしてみてください。
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