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共働き共倒れは回避!共働きポートフォリオ(3ページ目)

共働きこそ強いという「共働きポートフォリオ」を提唱しているヤマサキですが、景気悪化局面においてもう一度見直しを考えてみます。共働きが共倒れにならないためには?

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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共働きポートフォリオで強くなる方法

「共働きで共倒れ」はマネープランの面からも深刻なテーマです。しかしながら、今のようなご時世でも共働きポートフォリオの有効性が減じたわけではまったくありません。
むしろ共働きポートフォリオの有効性は今後ますます重みを増していくことになると思います。

雇用が保証されないリスク、というのは今後も強まっていくと思われます(もともと雇用は保証されていないと考えるべきでしょう)。一人の稼ぎに生活の全てを依存することのリスクは高まっていくばかりです。どちらかだけが働いていて、その職場がなくなったときのダメージは甚大です。
やはり、共働きを選択することによって、こうしたリスクを少しでも軽減するべきです。

子育て期間を除いては、基本的に共働きを前提とすべきでしょう。このとき、100万円の年収であっても、600万円の年収であっても「同じ働くふたり」として対等にカップル間の関係を築くことが大切です。「共働きのポートフォリオ」は年収の多寡で力関係を決めるものではないからです。

そして、共働きする二人の働き方について、「違う働き方(会社員か自営業か非正規従業員」「違う業種(ITと食品業など)」「違う職種(総務と営業など)」という組み合わせを意識してみてください。そのほうが、リスクは下がると思います。逆にいえば「同じ会社」「同じ職種」といったカップルはややリスキーだということです。慌てて転職する必要はありませんが「リスクはある」ということだけは自覚しておくといいでしょう。
すべて自由に選べるということはないでしょうが、やや選択の余地がある(どちらかが就職活動中など)場合はぜひ、「共働きのポートフォリオ」を意識してみてください。

また、これから子育てに入る人であっても退職はせず、産休+育休を取って復職の可能性は残しておくといいでしょう(その間、若干の手当てがもらえる場合もありますし、厚生年金は無料で保険料を納めていたものと扱われます)。

   ■   ■

共働きで共倒れになるのは大きなリスクです。しかし、共働きしないで共倒れになるリスクもまた大きいものがあります。
最悪のパターンは、男性が失職してから女性があわてて就職活動を行うような流れです。これではどうしても対応は後手後手に回っています。

今回、注意点を追加した「共稼ぎのポートフォリオ 2009年版」を参考に、共働きについて少し、考えてみてください。



→2007年5月に書いた「稼ぎ方ポートフォリオ」の記事はこちら
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→コーナートップからいろいろコラムを読みたい人はこちら
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