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AppleScriptの構造を上手に調べる(2ページ目)

AppleScriptの基本は簡単なので、変数名やコマンド名を調べるのも簡単です。

木下 幹司

執筆者:木下 幹司

Macガイド

 

properties of ~ で調べる

でも、用語説明を開いても、いま変数に入れたもののクラスがなんという名前のものかがわからないと、調べようがありません。
AppleScript の場合、スクリプトを実行してみて調査する方法がいちばん簡単。
set afile to choose file
tell application "Finder"
class of item afile
end tell
上記スクリプトを実行して、結果ウインドウで確認すると、クラス名がわかります。

では、もう少し違ったものを調べましょう。Finderがもっているエレメントはどれだけ、どのような形で存在するのでしょうか?
every item of ~
という便利な呪文を使うと、いろんなことがわかります。
tell application "Finder"
every item of it
end tell
everyitem1.jpg
結果ウインドウは 「,」でグループが区切られています

う~ん、これは、どうやらデスクトップにあるファイルの一覧が取得できたようです。一番先頭のアイテムを調べてみましょう。1つめのアイテムだから、「item 1」と記述してみます。
tell application "Finder"
item 1
end tell
item1statup.jpg
2つめがとりたい場合は、item 2 とすればオッケー

startup disk とは、「Macintosh HD」のこと、すなわち起動ディスクです。
起動ディスクの名前を調べたい場合はどうすれば……
このstartup diskが持っている属性をすべてしらべたいですよね?そんなときは「properties of ~」とします。
tell application "Finder"
properties of item 1
end tell
properties1.jpg
最初の class:disk というのはクラス名ですね

たくさんのプロパティ(属性)が取得できました。これらのうち、書き換え可能なものは「set ~ of item 1 to ~」という感じで変更できます。
名前を変更したいなら、set name of item 1 to “変更後の名前” というふうになります。こんな感じで、用語説明をみなくても、every item of ~ とか properties of ~ で調べることができます。

→次は、Mac のメニュー操作を調べる方法!

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