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今年からMacもインテル!

いよいよインテル版Macの登場です。iMacとPowerBookがいちばん最初のインテルCPU搭載マシンとなりました。ここではいくつか注目ポイントを紹介します。

木下 幹司

執筆者:木下 幹司

Macガイド

今年もMacworldからスタート!


今年も、Macworldカンファレンス & エキスポで新商品が発表されました。
ソフトウェアでは、毎年新しくなっているiLifeがアップデートされ「iLife'06(アイライフオーシックス)」となり、iPhoto、iMovie、iDVD、GarageBandの最新版に加えて、iWebという写真やブログ、Podcastを含むウェブページ作成ソフトが追加されました。また、.macサービスもiLife'06に対応するためアップデートされています。
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新しくなった2つのソフトウェアと.macのサービス。iLife'06は.macとの連携がより多くなりました。

昨年から登場したiWorkも新しくなり、「iWork'06(アイワークオーシックス)」としてPagesKeynoteがアップデート、ドロー機能とグラフ、表計算機能が強化され、美しく本格的なドキュメント作成とプレゼンテーションが可能になっています。
個人的には、Pagesをよく使うので、ドロー機能の強化はうれしい限り。

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iPod Radio Remoteを使えば、リモコン+FMラジオの機能が追加されます
さらに、iPod向けの製品iPod Radio Remoteも発表されました。これはリモコン付きヘッドフォンの形をしており、iPodをかばんの中に入れたままでも操作できるようになっています。


そして、いよいよインテル版Macです。今回発表されたのはiMacとMacBook Proの2機種。

iMac(Intel)はiMac G5の外見、機能を踏襲し、CPUだけがインテルCore Duoプロセッサに置き換わる形になっています。価格もiMac G5とほとんど変わらない159,800円から。
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iMac G5とほとんど同じデザインと機能を持っていますが、CPUだけが違います!

PowerBookは名前を「MacBook Pro」と変更し、同じくインテルCore Duoプロセッサ搭載。iSight内蔵、FrontRowリモコン付属、新しいACアダプタなど、外見のデザインは大きく変わらないものの、その中身はかなり変更され、249,800円からとなっています。
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PowerBook G4のデザインですが、内蔵カメラと、赤外線センサーが見えます

また、MacBook Proでは、従来のPowerBook G4からFireWire800、内蔵モデム、Sビデオ出力などが廃止され、内蔵モデム、Sビデオ出力は別売りのアダプタ類で対応する形になっています。あとは、PCMCIAスロットがExpressCardスロットに置き換えられています。

気になる速度ですが、各モデルとも非常に高いパフォーマンスになったと発表されています。アップルのホームページの製品紹介によるとiMac(Intel)では、iMac G5の2倍~3倍MacBook ProではPowerBook G4の4倍のパフォーマンスを実現しているとなっています。

Windowsは動作するか?


CPUがIntelプロセッサになったことで、いちばん気になるのはWindowsが動作するかということ。現時点では「Windows XPまでのものは、まず動作しない」ということがわかっています。
その理由としては、コンピュータ本体に搭載される“ファームウェア”が一般的なWindows用パソコンと異なるEFIという規格のものが使われているためで、通常、BIOSと呼ばれるものはIntel版Macには搭載されていません。
このため、EFIを正式にサポートするWindows Vistaなら動作するのではないか?という噂が出ていますが、まだ正式なバージョンが出ていない現状では何ともいえないということになります。

「即買い」か?「待ち」か?


パフォーマンスだけをみると、迷わずIntel版Macは「買い」のモデルですが、やはりパソコンの心臓部をまったく異なるタイプに変えたのですから、いろいろと懸念事項もあります。その一つは“ソフトウェア”です。

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Universalバイナリのロゴマーク。このロゴマークがソフトウェアのパッケージにあれば、Intel版Macでも快適に動作するでしょう
Intel版Macで最高のパフォーマンスを得るには、Universalバイナリという形式でソフトウェアが作成されていなければなりません。
また、従来のPowerPC向けソフトウェアでもRosetta(ロゼッタ)という技術で動作させることができますが、完璧に動作するかどうかはまだまだメーカー側の動作確認結果待ちです。さらに、Intel版Macには“Classic環境”が入っていないため、Mac OS9までのソフトウェアは全く使えないことになります。

さらに、厳密にはRosettaだけでは動作しないソフトウェアもあるとのことですので、いま持っているソフトウェアがIntel版Macでは使えない可能性があるのです。

このため、従来のPowerPC版のiMac G5、PowerBook G4も継続して販売されるようです。Photoshopやグラフィックをメインで使用されるかたは従来のPowerPC版Macのほうがまだまだ安心して使えるでしょう。

ただし、これからはIntel版Macがラインアップの中心となっていくのは間違いありません。2006年はMacの歴史上、とても大きな意味をもつ年になります!


【関連情報】
アップルコンピュータ
アップル - iLife
アップル - iWork
アップル - iMac
アップル - MacBook Pro
アップル - iPod - アクセサリ(iPod Radio Remoteの製品紹介があります)
マイクロソフト、「Office for Mac」の継続的なバージョンアップを表明
Apple インテル Core Duo 搭載の MacBook Pro(from All About ノートパソコン)
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