耐光年数も大幅にアップ
昨年モデル(HP Photosmart 2550)でも耐光性は70年(※1)と他社とくらべても格段に高い耐光年数を誇っていましたが、今年のモデルではインクの改良により、約100年(※1)とより長い耐光年数を実現しています。
(※1)HP プレミアム プラス フォト用紙 を利用し、ガラスフレームに保存した場合の耐光年数です。
【各社の耐光性説明ページへのリンク】
日本HP
プレミアム プラス フォト用紙/耐光テスト
E社
耐オゾン性、耐光性について
C社
ChromaLife100 (※2)
(※2) C社の100年耐久については“アルバム保存”時のものです。
家庭用インクジェットプリンタでは最速レベルのモノクロ印刷
HPの上位機種(HP Photosmart 2710,2610,HP Officejet 7410,Deskjet 6840)で特質すべきは、その印刷速度でしょう。モノクロのテキストデータ(12ポイント 824文字)を10部印刷するのにかかった時間はわずか約38秒でした。
とにかく、むちゃくちゃ速いのです。
【カタログ値による最高印刷速度の比較(※1)】
テキスト文章
→体感ページ(※2)
また ppm とは “Paper par minute(1分間で出力できる枚数)”の略です。
(※2)HP Officejet 7410 のプリント機能は HP Photosmart 2710 と同じものです。
インクコストについて
インクコストについては3大メーカーのWEBサイト上に掲載されいてるものを転載しておきます。ただし、各社とも異なる測定方法のため、単純な比較はできないと思われます。
少なくとも、HP のコスト計算がいちばん実用レベルで“正直な”の数値だと思われますが……。
【L判フチなしイメージ印刷時のコスト】
PSC 2355 ほか
C社、E社の場合は独立インクの各色の値段を各色それぞれの印刷可能枚数で割った値を合計して算出しているようです。つまり、1色が100枚くらいしか印刷できなくても、他の色が300枚印刷できればコストが下がりますが、このような計算は現実的ではありません。
ちなみに、PIXUS iP8600 のインク8色トータルコストが 8,816円(*1) ですので、上表の1枚あたりのコストから逆算してみると、約 565.1 となり、たった1セットのインクで L判を 565枚も 印刷可能だということです。
また、PX-G920 では、8色セットパックで 7,350円(*1)なので、331枚程度の印刷可能という計算になります。
ただし、これらのコスト計算はそれぞれ印刷品質が低いほう(PIXUS iP8600では「標準」)による印刷であるため、高画質モードによる印刷コストではありません。現実的には高画質モードで印刷しないときれいじゃないので、ほとんどが高画質モードのL判フチなしで印刷されると思います。また、この場合は最大でもインク1セットで200枚前後が限界でしょう。
(*1)すべてビックカメラ.com での 2004年11月1日時点での価格
…まぁ、HPもコスト計算にフォトセット(インクと用紙の期間限定セット)を使っている点でずるいのですが、用紙を追加補充して計算している旨も正直に明記しています。この計算では「きれい」モードで印刷し、フォトインクが無くなった183枚で計算しているそうです。(追加用紙コストは471円で計算されているみたい)
(6300 + 471 ) / 183 = 37
… この計算ではカラーインクの未使用部分は残っていますから、他社のような細かい計算ならば、もうすこしコストは安くなるはずです。
前述の通り、他社のプリントコストは用紙コストが含まれておらず、そのうえ印刷モードは品質が低いタイプですので、実際に写真印刷を多用した場合は上記表に表されるほどの差は出ないと思われます。
例)仮に各プリンタの印刷可能枚数がL判 200枚までだと仮定した場合のインクのみコスト(税込)
●HP Photosmart 2710
「HP134 + HP 138 フォトセット」の場合 … 31.5円
「HP 135」 + 「HP 138」 それぞれ単体購入 … 31.4円
「HP134 」+ 「HP138」 それぞれ単体購入 … 37.4円
●C社 PIXUS iP8600 … 44.8円
●E社 PX-G920 … 36.75円
(でももうちょっと単体インクの値段下げて欲しいなぁ……HP)
参考)HP DirectPlus インク価格一覧