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Office 2004 for Mac

いよいよ発売される Microsoft Office 2004 for Mac (Standerd Edition) ここでは、それぞれのソフトの利用シーンや、おすすめの設定変更なども紹介していきたいと思います。

木下 幹司

執筆者:木下 幹司

Macガイド

 いよいよ発売される Microsoft Office 2004 for Mac (Standerd Edition)
 もうすでにいろんな雑誌やWEBでもレビュー記事を見かけるのですが、ここでは All About Japan ならではのレビューとして、それぞれのソフトの利用シーンや、おすすめの設定変更なども紹介していきたいと思います。

Microsoft Office 2004 for Mac Standard Edition
  発売予定:2004年6月18日
価格:オープン
(以下 AppleStore価格)
通常版:49,800円
バージョンアップグレード版:28,000円
アカデミック版:23,940円

対応OS:Mac OS X 10.2.8以上。対応機種:Power Mac G3/G4/G5、iMac、PowerBook G3/G4、iBook。
マイクロソフト株式会社
http://www.microsoft.com/japan/mac/

Compatible(互換性)


 今回のOffice の一番の目玉は“Windows 版 Office との互換性”でしょう。
 Word 、Excel 、PowerPoint において、MS P 明朝/ゴシック がプロポーショナル表示されて利用できるようになり、あわせてユニコード対応しているため、Windows 版で作成された文書でも、レイアウトが崩れることなく、正確に表示・印刷できるようになります。
※プロポーショナル表示とユニコードについては後で説明します。

【互換性チェック - ツールパレット】


※ Excel 、PowerPoint でも同様の機能があるので、それぞれのソフトで互換性をチェックできます。  Mac で仕事する上で、Windows とのデータ互換性というのはとても大切です。たとえば、得意先からデータが渡されたとき、あなたはそのデータを印刷して持ってくるよう指示されたとしましょう。
 いままでの Mac 版 Office だと大変です。読み込んだデータは必ずといっていいほどレイアウトが崩れ、ひどい場合には文字が表示されない状態となるからです。
 当然レイアウトが崩れたまま得意先に印刷物を持っていく訳にいきませんから、データのフォントを変更したり文字サイズを小さくしたり、表示されない文字はビットマップで埋め込んだり……。

 Office 2004 for Mac なら、そんな苦労とはおさらばできるのです。

 さらに、Mac 版 Office から Windows 版 Office へ渡す場合に便利な「互換性チェック」という機能が実装されました。
 これで、Mac で作ったデータをいちいちWindows で確認する必要性がグッと減りますね!

●Windows 向けテンプレートの利用できる!
 Windows 版 Office のファイル互換性が上がったということは、つまり“Windows 向けのテンプレートがそのまま利用できる”ということです。
 Microsoft が提供している Microsoft Office テンプレート ホームページ では用途に応じた豊富なテンプレートが用意されています。一部 Office 2003 向けのテンプレートがダウンロードできませんが、ほとんどのテンプレートはそのまま利用可能ですので、どんどん活用しちゃいましょう!
※.cab ファイルの解凍にはStuffIt Expander(Mac OS X に標準添付)が必要です。

→  Microsoft Office テンプレート ホームページ



●その他の新機能
 その他の Office 2004 for Mac に含まれる Word、Excel、PowerPoint 共通の新機能は以下のようになっています。
  • プロジェクト ギャラリー は、Entourage のプロジェクトの表示や、使いやすくなった「最近使った項目」などの表示により、より便利に!
  • 時間が経つと半透明表示になったり、オブジェクトを簡単に呼び出せるようになるなど、より多機能になった「設定パレット」
  • スクラップブック、互換性チェック、プロジェクト を簡単に呼び出せる「ツールパレッド」
  • プリントダイアログで簡易プリントプレビュー表示ができるようになった。
  • Windows 版では有名な スマートタグ機能の追加。
  • 前バージョンでは、英語と日本語のスペルチェックしかできなかったが、Office 2004 for Mac では、英語、日本語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、スウェーデン語に対応。
  • オート アップデート機能により、常に最新版をチェック!
  • Entourage や Word とも連携するようになった、インスタントメッセンジャー。
  • 異常終了時にバグリポートを Microsoft に送信できる機能が追加されました。
~ 互換性について ~
プロポーショナル表示とは?

 プロポーショナル表示とは、文字ごとの“幅”を適切なものに表示する機能です。文字が持つ幅は、そのまま文章を表示するための長さに影響することになり、文章のバランスに大きく影響します。
 この文字ごとに異なる幅を持つフォントはプロポーショナルフォントといい、従来までのMac 版 Officeではプロポーショナルフォントを使っても日本語の表示だけ正しく表示できていませんでした。このため、Windows 版 Office で作成した文章を Mac 版 Office で読み込むとレイアウトが崩れてしまっていたのです。

【プロポーショナル表示とそうでないものの比較】

今回、Office 2004 for Mac によりこのプロポーショナル表示が可能となったため、Windows 版 Office で作った文章をレイアウトを崩すことなく表示することが可能になったのです。 ユニコードとは?
 ユニコードとは,1991年に ISO/IEC 10646作業部会とユニコードコンソーシアムとにより決定された,多言語テキストを符号化(文字コードにする)するための国際規格です。
 従来までの Office では、内部的にはユニコードで保存していたものの、プログラムの制約上SHIFT JIS でサポートされている文字しか表示できていませんでした。このため、Windows 版で作成されたデータの一部のテキストが Mac 版 Office では表示されないという問題を抱えていたのです。

→ 次のページからは、いよいよ各アプリケーションの紹介です。
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