先日AppleがIDCの調査により"K-12教育市場で首位"であることが発表されました。Windowsが主流であることは明らかであるパソコン市場で、なぜこれほどAppleは支持されているのでしょうか?
この答えは“PC(Windows) と Mac のハードウエア設計の違い”を見てみると分かります。
Mac では“パソコンに対してやってはいけない”ことはできないようにできているが、PCはそうでない。
コンピュータというのは、ハードウエアとソフトウエアが微妙な関係で成り立っています。TVやラジオのような感じで「すきな時に電源を入れて、すきな時に電源をOFF」することはできません。
この問題で代表的なのは「ソフトウエア動作中の電源OFF」や「メディア読み込み中のイジェクト」です。
PC(Windowsがインストールされた一般的なマシン)を使ったことがある人ならば、一度は以下のようなことを注意されたことがあるのではないでしょうか?
- “電源ボタン”で電源を切ってはいけない!
- “FDやCD-ROMを抜く時”はアクセスランプが消えたのを確認してから!
実際、現在発売されているPCの多くは、このような操作ミスにより簡単にハードウエアやOSを壊すことが可能です。やっかいなことにWindowsでは「壊れたOSを正常化するにはハードディスクを初期化してOSを再インストール」という場合があるのです。重要なデータが残っていてもそのデータを救済する方法は DOSの知識などが必要になってくるでしょう。されに、外付けハードディスクなどバックアップが行えるような環境が必要になってきます。
このようなことを先生がすべての生徒に厳格に守らせることは可能でしょうか?無理ですよね?それ以前に“わざと”このような操作を行う可能性も少なくないでしょう。
では、Mac はどうでしょうか?
- “電源ボタン”を押すと、終了メニューが出てくる。決して無理矢理電源をOFFにはできない
- “FDや CD-ROM ”はMac OS のメニューなどから操作する。もし、これらのメディアが作業中だった場合、Mac OS は操作を拒否する
<Mac の電源ボタンを押すと出てくるダイアログ(Mac OS X)>
<CD-ROM上のファイルを開いたまま
CD-ROMを取り出そうとして出るエラーメッセージ(Mac OS X)>
このようにMac ではハードウエアとOSが密接に連係するよう設計されているので、安易な操作ミスがあり得ません。
もちろん、現在のMac OSには“フリーズすることがある”という重大な欠点がありますが、Mac OS X の導入により、その問題も根本的に解決されるでしょう。
(現在、すべてのMac にMac OS Xはバンドルされています)
また、“フリーズ”というのは「作業中のデータは失われるが、パソコンは完全に停止している状態なので、リセットボタンを押してもハード/ソフトを壊すことが少ない」という特徴があるので、PCの操作ミスよりは安心かもしれません。
それに、フリーズは頻繁に起こるわけではありませんからね。(え?ちがう?)