箱根温泉の白濁湯、秘湯、谷底の宿



箱根の仙石原にある白濁の湯の「ウェルテル俵石」。自噴の足元湧出天然岩風呂の姥子温泉「秀明館」。ロープーウェイで行く谷底の湯宿、堂ヶ島温泉「大和屋」のレポート、ほか木賀温泉の源泉施設



 

  1 仙石原温泉 ウェルテル俵石 


1. 箱根温泉供給会社源泉 
2. 掛け流し
3. 白濁の湯
4. 自遊人パスポート利用


俵石1
鉄骨に木の壁で落ち着いた外観

雑誌の「自遊人」では別冊温泉図鑑や「にごり湯の秘密」などの無料パスポートの人気が高いようである。どの温泉も厳選され、あまりはずれの無い温泉ばかりが無料なので、当然である。しかし、いつもそれらの特集号はいつも私が5ページ以上の記事を書いているので、どこも私のことをよく知っておられて、入浴料はほとんど必要が無い。そのためこのパスポートは使用したことがなかった。しかしお忍びで普通人を装い、パスポート入浴を初めてしてみた。

俵石2
掛け流しの内湯1つ

仙石原温泉は箱根高原ホテルなど独自源泉を持っている宿以外のほとんどの宿は箱根温泉供給会社の源泉を使っているが、ここもその一つである。近くの俵石閣も同じ源泉である。この箱根温泉供給会社の温泉は大涌谷の噴気を使った造成温泉で白濁した酸味のある良い湯になっている。本来の硫黄泉も地下で同じように噴気と地下水が混合されて湧出しているわけだから、人工的に造っているだけで湯の表現は同じようになるのは理解できる。

俵石3
酸味のある白濁した湯

さてウェルテル俵石は木造の低層の宿で、打ち放しコンクリートとうまく調和して清楚な明るい雰囲気の宿であった。総計1013mgの酸性食塩苦味石膏泉で(H-CaMg-SO4、Cl)である。水素イオンを1.27mg含有し酸味がある。緑礬や明礬も含有している。しかし分析表の値にはHSはゼロ、H2S 0.04と硫黄分は含有していない。これは硫黄析出後の分析であろう。推測であるがH2S 15から20mgほどの含有量を感じる。析出した硫黄華が底に溜り入浴すると白濁が濃くなる。掻き混ぜると白くなるので面白い。黄色白濁、酸味+少明礬味、少硫黄臭と観察した。離れの浴舎で内湯のみに温泉を利用しており、掛け流しである。良い温泉であった。


仙石原温泉 ウェルテル俵石 
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1290
電話. 0460-4-3355
日帰りプラン(平日)1625円 (休前日、休日) 2150円
利用時間:  11:00~17:00
宿泊 12.120円~ (平日3名以上) 
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