奥飛騨の名湯、新穂高温泉と民家の宿・福地温泉
岐阜県の北部の北アルプスのふもとは奥飛騨温泉郷と言われ数多くの温泉地があります。高温の湯が大量に湧出しており、露天風呂の数は100ヶ所近いと言われています。その中で豪壮な造りの民家を移築した宿が多い福地温泉の中で緑色の濁り湯「孫九郎」と「かつらぎの郷」の2ヶ所、新平湯温泉の「鄙の宿松の井」そして新穂高温泉「中崎山荘」「ホテル穂高」のレポート。
1 福地温泉(温泉地再訪) 孫九郎
1. 緑色不透明の個性的な湯
2. 熱交換で45度に下げている
3. 鉄渋味あり
4. 古民家移築の木造の宿
白い壁と黒い柱の古い民家 |
奥飛騨温泉郷は栃尾温泉から新穂高に至る沢沿い各地に点在し、下から蒲田温泉、佳留萱温泉、中尾温泉、槍見温泉、新穂高温泉へと続く蒲田川沿いの温泉地と高原川に沿った新平湯温泉、福地温泉、平湯温泉と続く温泉地の総称です。その中で古い民家を移築した宿があり風情のある福地温泉から紹介する。
梁の出た小屋裏部分 |
孫九郎は良かった。宿の外観、温泉そのもの両方とも良い宿で、強く記憶に残った。出桁造りの古い木造2階建ての建築がエントランスで中は薄暗い囲炉裏の間になっている。黒い柱と梁の広い畳敷きの広間があり、日本の宿という雰囲気造りがエントランス外観から玄関、広間と続いておりお客のイメージを壊さないように配慮されている。
木の浴槽に透明な湯の内湯 |
また湯が良い。温度の高い福地にあって、内湯の湯は熱交換器を使い安易に加水することなしに適温の大湯量掛け流しを実現している。
緑色に濁った露天風呂全景 |
また露天風呂は2源泉を混合しているが個性のある源泉で鉄分によって緑褐色から黄土色のような存在感のある湯の色になっている。内湯は75度ほどの重曹泉を入れており透明である。しかし風格のある木の浴槽の縁には析出物が少し付きそこから溢れる湯で温泉の良さを表現していた。
木の樋から大量に湯が掛け流される |
圧巻は露天風呂である。女性用露天風呂の白帝の湯は石組の庭園風露天風呂で木々に囲まれた庭に大きな岩を組んで造られた雰囲気のある露天風呂である。色が美しい、赤くなる前の新鮮な鉄分によるものであろう。エメラルドグリーンのような微妙な色になっている。
美しい緑色の広い露天風呂 |
木の樋から入れられ縁から溢れている。近くから撮ると黄緑色に写り美しい。そして帝の湯と命名されている男湯の露天風呂も良い。67度の重曹泉と36度の単純泉を混合しており、タンクもなしにそのまま掛け流しにしている。
露天風呂拡大写真 |
女性用露天風呂で毎分165リットル、男性用露天風呂で毎分180リットルの掛け流しと記載されていた。緑色不透明、渋鉄味、金気臭あり。と記録した。
屋根のある露天風呂もある |
福地温泉 孫九郎
岐阜県高山市奥飛騨温泉郷福地1005
電話. 0578-89-2231
利用料金:日帰り入浴は不可、宿泊の人のみ 16800円~
定休日. なし
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福地温泉 孫九郎
次はやはり古民家移築の「かつらぎの郷」と新平湯温泉の「鄙の宿松の井」2ヵ所