地獄沼、白濁の硫黄泉、ラムネ湯、青森の3湯
青森県には数多くの温泉があり、素晴らしい温泉県である。その中でも屈指の良い温泉3箇所を紹介する。まず白濁または緑白濁する強力な硫黄泉の三内温泉である。次に酸が湯近くの湯沼に挑戦してみた。沼全体が温泉で適温の泥湯で酸性度は酸が湯と同系であった。最後に泡が大量に付着する八甲田温泉のラムネ湯のレポート
1 三内温泉(数回目) 三内ヘルスセンター
1. 強力な硫黄泉
2. 千人風呂とも言える大きな浴槽
3. 緑色濁りで存在感抜群
大きな温泉センター外観 |
三内温泉は素晴らしい硫黄泉である。青森市内に突然変異のように強力な硫黄泉が湧出している。行くたびに色が違う。綺麗な白濁のときもあれば、緑色透明のときもあり、今回は綺麗な緑白濁であった。含硫黄食塩泉で46度の温泉である。総計14680mgの等張性で青森には多い泉質ながら遊離硫化水素を40mg含有し硫黄泉特有の個性を強く出している。
緑色白濁の濃い硫黄泉 |
身体に硫黄臭の残るタイプで実際の硫黄臭は少なめであるが出た後に身体から硫黄臭が漂う温泉であった。緑白濁、塩味+たまご味、少硫黄臭と記録した。湯の使い方は非常に良く、男女ともに17m×5mの千人風呂である。その中央に適温になるだけの源泉が掛け流されている。
大きな千人風呂の内湯 |
この大きな容積で硫黄分は熟成されるのであろう。入れ替え直後は透明であろうが、薄緑透明から緑白濁し、最後に白濁になると思われる。Na5000 Cl 8155のほかはK260 Mg190 Ca220 SO4 113 HCO3 482などの一般的食塩泉の組成である。しかし40mgの硫黄の存在がこの温泉を非常に良いものにしている。
中央に湯が注がれる掛け流し |
三内温泉
青森市三内字沢部306-1
017(766)0185
含硫黄・ナトリウム・塩化物泉
350円 8:30~21:00
2 酸が湯 地獄沼
1. 沼全体が温泉、適温ややヌル目
2. 底に沈殿している泥が格別
3. 酸味強し、酸が湯よりも強く感じた。
地獄沼全景 |
青森の名湯、酸が湯温泉の近くにある野湯。大きな沼全体から湯気が立ち昇り、浴望をそそる。湯の温度は岸では34度ほどである。入浴すると底が泥で足を深く入れるにつれ熱くなる。沼全体から湧出しているのがわかった。
岸に近い付近で入浴した |
泉質は酸が湯温泉と同系の酸性泉で強烈に酸っぱい。硫黄臭は少ない。しかしタオルを乾燥させていると硫黄臭が漂い、酸が湯と同程度の硫黄を含有しているのであろう。タオルは乾燥させると強い酸でぼろぼろになってしまった。
泥色に濁った湯、沼全て温泉 |
中心部は適温なので入浴に適している。しかし足が立たなくなるので、ややヌル目ながら岸近くで入浴した。底に溜まっている泥は黒く滑らかで非常に良質である。立派な泥湯と言って良い。黒灰色濁り、強酸味、少硫黄臭と観察した。
紅葉の背景の大きな沼 |
酸が湯地獄沼温泉 野湯
次は白濁したミルク湯と凄い泡付きのラムネ湯がある八甲田温泉