温泉/北海道の温泉

渡島半島の名湯温泉4ヵ所(2ページ目)

渡島半島の日本海側にある名湯秘湯4カ所、掛け流しの花沢温泉と濃厚な芒硝泉の乙部温泉、薄褐色に濁った鳥山温泉、白濁の硫黄食塩泉のモッタ海岸温泉のレポート

執筆者:郡司 勇


 3 鳥山温泉  ゆりの里活性化センター 再訪 


1. ここも濃い硫酸塩泉
2.薄褐色に濁る温泉
3. 塩味+渋味+薬エグ味の味覚がある。



ゆりの里1
町民センターの外観夜景



乙部より少し北側にある小さな集落で営業している温泉。地元専用ではなく、一般にも開放している。コンクリートの公民館のような建築に浴室がある。火木土日の変則営業である。


ゆりの里2
薄褐色に濁る内湯



総計5527mgの食塩芒硝泉で67.2度の源泉である。この湯は鉄分3.1mgの含有量ながら薄褐色に濁り色が出ている。Na 1711 Ca 81 Cl 1190 SO4 1957 HCO3 398となっている。乙部温泉と同系ながら塩分がやや多くなっている。薄褐色濁り、(茶色)塩味+渋味+薬エグ味、焼け石のような香ばしい匂いであった。存在感のある良い湯である。


ゆりの里3
新築の内湯のみの施設



HS 0.3とH2S 0.2mgを含み特有の匂いとなっている。四角いタイル貼り浴槽1つのみで熱い湯なので弱く掛け流しされている。前回来た時は赤褐色で、今回よりも色が濃かったが、受付の人は、今日は色が薄いと言っていたので源泉の変化のうちであろうと思った。色と味覚、匂いで個性を発揮している良い湯である。


 4 モッタ海岸温泉  3回目 宿泊 


1. 白濁した硫黄泉
2.海の展望が良い露天風呂
3. 宿は新築になっていた。



モッタ1
内湯湯口と白濁した色の温泉



見市温泉や平田内温泉、貝取間温泉、臼別温泉、などを通過して北上しモッタ海岸温泉に宿泊した。以前は古いほうの宿であったが、今回の宿は、旧旅館のとなりに同じ程度の規模の新築宿が出来ていた。


モッタ2
コンクリートの内湯浴槽に白濁の湯



硫黄を適度に含む食塩泉で、飲むと塩味が適度に濃くおいしいスープのようである。47度の含硫黄食塩泉で総計7834mgである。H2Sを4.42mg含有し、薄く白濁し、塩スープ味+たまご味である。甘い硫黄臭がかなり漂い良い湯である。弱く掛け流しして利用されている。


モッタ3
漁火の見える夜の露天風呂



海を眺める高台に建つ宿で、内湯、露天風呂ともに海の景観が良い。さらに泉質も分析表通りの弱い硫黄分がはっきり出ていて良い。内湯は四角いコンクリートの浴槽で縁や床に少量の析出物が付いている。露天風呂も木製のすのこが付きコンクリートの浴槽である。


モッタ4
海の景観が良い露天風呂



この周辺だと朝日温泉が同じく弱い硫黄泉である、それ以外に硫黄泉はニセコか大船温泉に行かないとないので渡島半島では珍しい温泉である。


※この記事に書かれている情報は2005年9月時点のものです。ご利用の際には最新情報をご確認ください。


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