温泉/東北の温泉

炭酸の効いた八町温泉と褐色の早戸温泉(2ページ目)

八町温泉共同湯は簡素な造りで良い、混浴の浴槽1つである。そして小さな民宿、小栗山温泉。新築なった只見川に沿った早戸温泉「つるの湯」と、昔ながらの老舗宿「竹の屋」のレポート

執筆者:郡司 勇

 3早戸温泉 つるの湯 



1. 改築され綺麗になった、内湯、露天風呂とも掛け流し。
2. 黄褐色(オリーブ色)、塩苦味、少金気臭、湯の香あり。
3. 53.5度の食塩泉 総計5925mg Fe 7.2mgで色つきの濁り湯になっている。
4. 只見川のほとり眺望が良い。
5.自炊の湯治棟もある。


早戸1
川端に建つ民家のような外観


只見川に沿った早戸温泉「つるの湯」は改修され綺麗な日帰り温泉施設になっていた。以前の建築はそのままで湯治棟になっていた。別に湯治棟用の浴室もある。


早戸2
湖のような川に沿った露天風呂


河岸に近いほうに日帰り棟は新築され、エレベーターで浴室まで下ってゆく。外観は民家風であるが新建材で造られ、内部は民芸調である。以前の浴室も只見川に沿った景観のよい立地であったが今回もほぼ同じく川に下ってゆく。エメラルドグリーンの美しい川面が見え、川岸には桜が咲いている、5月のさわやかな風が気持ちよかった。


早戸3
褐色に濁る内湯、塩味がする


53.5度の食塩泉で総計5924mgの温泉である。鉄分を7.2mg含有し弱く黄緑色に濁った湯になっていた。大きな内湯と川に突き出た露天風呂がある。黄褐色(オリーブ色)塩苦味、少金気臭と湯の香がある。個性的な湯であった。


早戸4
源泉溜めから内湯に掛け流される


内湯の造りが良い。四角い大きな浴槽のほかに、源泉を冷ます小さな浴槽部分が別にあり、やや多めに源泉を掛け流しにしている。露天風呂は石造りで、一般的な掛け流しである。食塩泉であるがSO4 626mg(14.95%)HCO3 907mg(17%)を含み含蓄のある泉質になっている。


次は析出物の多い赤い湯早戸温泉 竹の屋 


*福島特集*
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