温泉/東北の温泉

茅葺き白布温泉の大湯量と裏磐梯、香の湯(2ページ目)

白布温泉を紹介する、萱葺き屋根の残る西屋は文化財級の建築である。また湯量豊富で川のように溢れる湯が豪快であった。次に福島県の裏磐梯高原にある露天風呂だけの温泉、香の湯に訪問した

執筆者:郡司 勇


白布7
天井の高い空間の内湯


切石積みの立派な浴槽で真っ黒に染まっており床は洪水状態の溢れ具合である。この掛け流し状況は楽しくたくさん写真を撮った。


白布8
洪水のような掛け流しの内湯






59.7度の含硫黄石膏泉で総計1324mgの温泉である。石膏以外の成分はHSの1.9mgH2Sの2.2mgで総硫黄は4.1mgで小野川温泉とほぼ同じである。しかし熱い湯で、湯量豊富なので加水が多いと思われ、硫黄の感触は仄かなものになってしまっている。



白布9
湯が流れるさまを見ていると桶を流しそうだ


透明、少苦味、微硫黄臭で湯の中にはちらほらと白い湯の花が浮遊している程度である。加水率は小野川よりずっと多いと思われる。


 2 裏磐梯温泉  香の湯 



1仮設風の露天風呂のみの施設
2 CaNa-SO4、Cl泉 49.7度
3透明、少辛味、湯口湯の香あり
4 少量掛け流し 独自源泉


香の湯1
簡素な湯小屋のような建築が受付


5月1日というのに今年は雪が多く、吾妻連峰を越えるスカイバレーは幸運なことに昨日オープンしたばかりであった。これが開通していなかったら会津に行けずに、蔵王辺りの温泉巡りになってしまったかもしれない。裏磐梯に抜け、桧原湖のほとりを走り五色沼の近くに来た。


 香の湯2
ログハウスの造りの脱衣場と自然に溢れた露天風呂


以前裏磐梯では、ダイワロイヤルホテルで入浴したのと、小野川湖奥の温泉に入った記憶があるが。それ以外に「香の湯」なる看板があったので新規温泉かな?と思い寄ってみた。新たに源泉を掘削して、裏磐梯温泉と称しているとのことで入浴した。

 香の湯3
岩組の露天風呂に奇麗な湯が溢れる


仮設風の事務所棟のほかにすいれんの湯としょうぶの湯という男女の露天風呂とれんげの湯という貸切露天風呂がある野趣溢れた施設である。小さなログハウスの脱衣場がそれぞれに付いたのみの簡素な施設である。各大きめな露天風呂が一つだけの温泉である。
総計1542mgのCaNa-SO4 Cl泉で49.7度である。適温になるだけの源泉が掛け流しで使われていた。湯は清澄なもので透明、少辛味、湯口湯の香あり、と観察した。硫黄臭はない。




※この記事に書かれている情報は2005年5月時点のものです。ご利用の際には最新情報をご確認ください。


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