茅葺きの白布温泉の大掛け流しと裏磐梯、香の湯
硫黄臭のある正統派食塩泉の小野川温泉の次は白布温泉を紹介する、萱葺き屋根の残る西屋は文化財級の建築である。また湯量豊富で川のように溢れる湯が豪快であった。次に福島県の裏磐梯高原にある露天風呂だけの温泉、香の湯に訪問した。
1 白布温泉 西屋
1. S-Ca-SO4泉 加水 大湯量掛け流し
2. 透明、少苦味、微硫黄臭 HS 1.9 H2S 2.2の割りに硫黄臭は少ない。
3. 湯の中に白湯の華少量浮遊 石造りの古い浴槽、3本の打たせ湯が豪快
4. 唯一残った萱葺きの宿
風格ある入母屋の外観 |
白布温泉には以前から西屋、中屋、東屋の3軒の宿があり、すべて萱葺きの建築が並び壮観であった。私が最初に白布温泉を訪問したのは20年以上前で、もう一軒ある国民宿舎に泊まった。
木の壁と屋根の茅葺きは似合う |
それ以来、近くの新高湯や姥湯などには泊まっているが、白布温泉はいつも通過していて今回久しぶりの訪問となった。
黒光りした床や梁が落ち着く |
中屋と東屋が火災にあった数年前には貴重な萱葺きの宿2件が灰になってしまい「温泉はあるとき浴びれ」を痛感したものだ。しかし西屋のみ火を免れ、萱葺きの宿は西屋1軒になってしまった。非常に残念であるが1軒でも残っていて良かった。
浴室入口の繊細な格子 |
西屋のエントランス横には立派な萱葺きの入母屋屋根が付き、角の戸袋には西屋と書かれ、白壁と障子の白が木と萱の茶色と合っている。中屋は基礎のみを残して別館のみになってしまったし、東屋は新築の宿になった。風格のあるのは西屋のみになってしまった。
三条の豪快な打たせ湯 |
エントランスは黒光した柱梁が薄暗い空間にあり、床や建具も磨かれて黒光している。浴室は中庭を挟んで奥にあり、男女ともに3本の打たせ湯がついた激しい掛け流し浴槽である。他に熱湯浴槽には熱い源泉が少量入れられている。
打たせ湯横の浴槽には源泉が入れられている。 |
次は西屋の浴槽と大掛け流し