温泉/東北の温泉

乳頭温泉「鶴の湯」と野湯「蛇の湯」、新鳩の湯

乳頭温泉郷の人気ナンバーワンの「鶴の湯」から野湯の「蛇の湯温泉」、硫黄泉の「新鳩の湯温泉」などのレポートです。

執筆者:郡司 勇


乳頭温泉郷、八幡平、鳴子の温泉巡り2



東北の温泉めぐりをしました。有名処は初期の頃に訪問していたので、ほとんど再訪です。しかし強力な温泉が並んでいるので楽しい地域です。乳頭温泉郷や玉川温泉、八幡平温泉郷の藤七、蒸けの湯、松川、御在所、秋の宮、鬼首、鳴子、中山平、赤倉、銀山など日本屈指の温泉が続出です。

乳頭温泉郷の人気ナンバーワンの「鶴の湯」から野湯の「蛇の湯温泉」、硫黄泉の「新鳩の湯温泉」などのレポートです。

 

 1 鶴の湯温泉  白濁の足元自噴温泉に人気がでるわけだ
     宿の風情も素晴らしい。(再訪)



鶴の湯1
茅葺きの本陣客室










鶴の湯は休日だったこともあってにぎわっていた。茅葺きの本陣の前では記念写真を撮る人たちが見られた。源泉は6箇所で黒湯、白湯、大白の湯、鶴の湯、滝の湯、中の湯の各源泉である。

鶴の湯2
足元自噴の鶴の湯露天風呂










今回黒湯と白湯の分析表を拝見したがともに重曹食塩泉で硫黄を含むものであった。白濁、塩重曹甘味、硫黄臭と観察した。塩分がしっかりとあり硫黄分とあいまって素晴らしい源泉である。ただ黒湯はやや鉄分が多く灰色になることが多いようだ。

鶴の湯3
木造の内湯










足元湧出の鶴の湯は相変わらず素晴らしく、露天風呂なので湯の色の白濁がさらに鮮明になるので真っ白である。中央にある岩の周りが湧出が多く、近づくと熱い、そして絶えず気泡がボコボコと立ち上がっており、足元湧出であることがよくわかる。鶴の湯の横にあるうたせ湯が滝の湯源泉、小さな浴室は中の湯源泉である。

鶴の湯4
白湯浴槽










大白の湯源泉は女性専用露天風呂の足元湧出である。白湯源泉、黒湯源泉はそれぞれ別室の内湯として入浴できる。また宿泊者専用の川沿いの露天風呂にも入浴させていただいた。

鶴の湯5
黒湯浴槽










最初は白濁であるが入ると沈殿物が舞い上がり灰色に変わる。かなり濃い硫化鉄が沈殿しているのであろう。黒湯源泉である。良くかき回して見ると濃い灰色になった。

鶴の湯6
川沿いの露天風呂










白湯は58.5度のNaCa- Cl、HCO3泉で総計2809mgである。HS 3.9mg S2O3 6.3mg H2S 5.5mg 総硫黄 15.7mg重曹を含む食塩泉で結構味覚に表現されている。黒湯は61.3度のNa-Cl,HCO3泉で総計3423mg HS 4.4mg S2O3 3.0mg H2S 12.5mg総硫黄 19.9mgである。白骨の30mg前後と比べやや少ないが良く白濁している。

次に続く
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