兵庫の野湯、炭酸泉、赤い食塩泉
兵庫県の内陸にある籠の坊温泉で川の中に湧出する野湯を発見。また有馬温泉の弟分とも言える赤い食塩泉の草山温泉、炭酸泉の国領温泉、掛け流しの「こんだ薬師温泉」、のレポート
1 籠の坊温泉
河の中に野湯発見、コンクリートで三角に囲ってあり、足元湧出している。20度台。炭酸塩味
三つ矢サイダー源泉 |
旧三ツ矢サイダーの工場跡地は更地になっていて、地元の野菜即売市の広場になっていた。しかし源泉は健在でプツプツと炭酸の湧出とともに真っ赤な源泉が湧出している地点があった。源泉の真上にしっかりとした建築が建てられ、格子から源泉池が見えるのみで、全く触れられない。格子の隙間にレンズを差し込み写真を撮るにとどまった。
川沿い野湯、足元が源泉 |
しかしその直下の川を見るとコンクリートで囲われた源泉と思われるものが、川の流れの中に設置されていた。さっそく近寄り観察すると小さな源泉であった。1辺が1.5mほどの三角形になっておりややヌルメの源泉が弱く湧出していた。
三角のコンクリート浴槽 |
炭酸重曹泉特有の赤い泥のような析出物は少なく鉄分による赤さがあり、表面に膜が張っている。早速川に下り入浴した。湯の量が少なく源泉であっても新鮮度が少なく評価は上がらなかったが面白い体験となった。
2 草山温泉 循環 赤い食塩泉、有馬の弟分
円形の内湯浴槽 |
篠山市でも最も北にあり福知山に近い温泉である。18.8度の食塩泉で総計7060mgの温泉が湧出している。1つの源泉を日帰り温泉センターの観音湯と大谷にしき荘の2つで使っている。観音湯で入浴した。温泉は内湯の1つと露天風呂で使われており濃い赤い色で存在感がある。
石組の露天風呂 |
分析表を見ると鉄(Fe)は2.1mgしか含有されていない、掲示の分析表にも含鉄というのが消されている。しかし濃い茶褐色と少金気臭でFeは10から20mgくらいの含有量があると思われた。おそらく分析時には源泉採取から時間が経っていて、鉄分の析出後であったと思われる。また飲泉によると7グラムとは思えない塩の濃さで等張性(10グラム)以上の感触である。茶褐色(15センチ)、強い塩味、少金気臭と記録した。湯の使い方が循環で残念である。
次に続く