温泉/関東の温泉

戸田,高井戸天然,小平,網代,大谷田温泉 東京、埼玉の温泉と掘削現場の湯

東京の周辺の温泉施設をレポートしました。戸田天然,高井戸天然,小平テルメ小川,網代温泉,大谷田温泉と温泉掘削現場の温泉も紹介しています。

執筆者:郡司 勇


東京、埼玉の温泉施設と源泉掘削現場の湯 




1 埼玉県某市 掘削現場温泉


 源泉湧出やぐら下にて、ノッチタンク入浴およびポリバス つるつる強し、含重曹弱食塩泉(推測) 3浴槽に分かれ入浴感触が違う。鉱物、臭素臭

 



現場1
やぐらの外観



埼玉県の温泉は様々な様相を見せる。鷲宮百観音温泉や東武野田温泉、吉川温泉などの強食塩泉や春日部元湯や越谷天然温泉、新座温泉などのモール系温泉、武士(もののふ)温泉の重曹泉、森林公園のホテルヘリテイジや清河寺の弱食塩泉など源泉湧出地によってまったく個性の違う温泉が湧出する。




現場2
3個目の熟成された浴槽



この某市温泉は今後の利用のためにボーリングされた。泉質は弱食塩泉である。1.8グラムの食塩泉で重曹も含むが少ない。しかし新鮮この上ないので浴感は強力であった。まず新鮮な鉱物臭素臭とともに源泉が湧出し、ノッチタンクに入れられている。



げんば3
3個目の浴槽



次にその下に設置された溢れ湯の鉄タンク、さらにその下に湯量を絞ったポリ浴槽があり3つの鮮度の湯を楽しめるように仮設で造られていた。やぐらの直下で入浴し、ポンプ直結の湯で感動的であった。特に3つ目の浴槽が熟成され(とはいえ新鮮であるが)つるつるの浴感になっていた。源泉直のノッチタンクではやや熱めである。そこではまだ荒削りで匂いは強いが、つるつるはまだ弱いものであった。



現場4
源泉直のノッチタンク



泡付きはほとんどない泉質である。色が美しく、深緑色である。モールのためというよりも鉄の影響であろう。後で知ったが1.8グラムとのことであるが、実際にははっきりした塩エグ味があり、もう少し濃く感じた。



現場5
1個目のノッチタンク








プロデュースした掘削会社の丸岡氏によると、「このような新鮮な浴槽を実現したい」と言っていたので新規施設が楽しみである。深緑色透明、少塩味重曹エグ味、鉱物臭素臭+弱い油臭と観察した。つるつるはかなり強し。



現場6
2個目の浴槽








2戸田天然温泉 彩香の湯  
 強食塩泉 掛け流し 除鉄のみしていると思われる。





戸田1
瀟洒な和風外観




板橋区から荒川を渡り埼玉県に入ったばかりの戸田市に温泉が湧出した。ガイド本に源泉掛け流しと大きく謳っており、気になっていた。和風の美しい造りで、新築の大きな施設である。温泉センターとしては費用を掛けた豪華なものであろう。1階は駐車場になっており温泉は2階および3階である。




戸田2
岩造りの露天風呂



温泉は42度の強食塩泉で総計19490mgの温泉である。内湯はオ-バーフロー循環であるが、露天風呂は弱く加熱したと思われる掛け流しで、2浴槽の片側に流し、溢れた分が次の浴槽に流れている。鉄分は5.4mg含有しており、除鉄だけはされていると思える。




戸田3
オーバーフローの多い内湯



しかし個性は良く残し、薄褐色透明(黄色透明)、強い塩味、湯口臭素臭と記録した。都心に近い温泉センターとしては掛け流しが立派である。








3 高井戸天然温泉  美しの湯 




高井戸1
都内とは思えない草深い入口





Na-Cl強食塩泉 総計23730mg 37.6度 
NH4 116mg Fe 5.0mg Br 70.2mg I 28.7mg 
紅茶色透明、塩味濃い、臭素臭+カルキ臭混合 
 循環 弱いつるつる



高井戸2
美しい色の内湯





環状8号線沿いにある日帰り温泉。東京とは思えない林の中にあり、静かな環境である。37.6度の総計23730mgの強食塩泉である。モール系の成分もあるのか紅茶色透明、濃い塩味、臭素臭+カルキ臭混合臭と記録した。食塩の成分のほかにNH4 116.6mgとFe 5.0mgが特記するものである。鉄分は除去されていると思われる。弱いつるつるがあり色や味覚、匂いの個性はある。しかし循環が残念である。源泉はかなり良いものであろう。





高井戸3
源泉の良さが忍ばれる露天風呂
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