温泉/甲信越の温泉

老舗さかやと大湯、河原湯、中尾・横落・麻釜 野沢温泉の宿と共同湯巡り2(2ページ目)

信州の名湯、野沢温泉の老舗さかやに泊まり、個性的な独自源泉の共同湯を廻った。大湯、河原湯、中尾の湯、横落の湯、麻釜源泉のレポート。さかやは硫黄含有量野沢一の37.2mgである。2位は滝の湯3位は河原湯

執筆者:郡司 勇



4 野沢温泉 麻釜源泉 




おがま1
綺麗に澄んだ湯で菜を茹でる

 



麻釜源泉は野沢の源泉湧出地である。大湯と並んで野沢の名所であろう。硫黄分を含んだ湯が大量に湧出している。時間が経てば白濁するが、源泉ではまだ透明である。麻釜、茹釜、下釜などの源泉があり、各所ほぼ同系の硫黄泉であるが硫化水素イオンや遊離硫化水素の含有量が微妙に違い、これらの混合具合や時間の経過で湯の表情も変わる。緑色透明から白濁や緑白濁まで変化する。


おがま2
湧出量は多い






5 野沢温泉 中尾の湯  茹釜、下釜混合  



中尾1
中尾の湯外観


野沢温泉郷でも一番離れたところに位置する共同湯。入母屋造りの比較的大きな共同湯で立派な外観なので朝に訪問してみた。麻釜源泉の茹釜、下釜混合泉で含硫黄NaCa―SO4泉で総計1029mgのものである。HS 8.6mg H2S 0.1mgと記入されている。2浴槽に別れ熱い湯は手も入れられないほどの高温である。ヌルイ湯に入った。



中尾2
湯の華が浮遊する内湯






この共同湯は源泉から一番距離があるために硫黄分が熟成され、配管で生成された白い湯の華が浮遊している。硫黄分は少ないながら透明微白濁、白湯の華浮遊、少たまご味、少硫黄臭であった。白木の天井が高く清々とした広い空間で好感した。



6 野沢温泉 横落の湯  茹釜、下釜混合 中尾の湯と同じ源泉 




横落1
横落の湯外観





最後に交差点にあるアプローチの良い横落の湯に行った。中尾の湯と同じ源泉の麻釜源泉の茹釜、下釜混合泉で含硫黄NaCa―SO4泉で総計1029mgのものである。薄白濁、ほぼ無味(たまご味は少ない)、硫黄臭はある。
この共同湯では白湯の華は浮遊していなかった。




横落2
薄白濁した湯








※この記事に書かれている情報は2004年5月時点のものです。ご利用の際には最新情報をご確認ください。


*長野特集*
  • 信州、北陸アビルマン紀行1
  • 戸倉、子安、奥山田、五色温泉。信州、甲州名湯巡り4
  • 別所、田沢、戸倉上山田。信州、甲州名湯巡り3
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