温泉/甲信越の温泉

奈良屋、清風館、桐屋、滝の湯、真湯 野沢温泉の宿と共同湯巡り(2ページ目)

信州の名湯、野沢温泉の名宿巡りをした。清風館の湯小屋と緑色の湯が絶品である。個性的な独自源泉の共同湯も廻った。滝の湯の深い緑色透明と真湯の緑白濁で個性が違う。

執筆者:郡司 勇


4 野沢温泉 桐屋   独自源泉 綺麗な湯掛け流し 



きりや1
桐屋浴槽




麻釜下の住吉屋となりにある宿。玄関部分は新築であるが、奥の棟は木造の情緒のある造りである。ここも独自源泉で五色の湯、五岳の湯混合と書かれている。野沢では奈良屋と同じく、綺麗な湯でHS 2.9mg H2S 0.1mgと少量である。70.7度の単純硫黄泉である。硫黄分は少量であるがたまご味と少硫黄臭はしっかりとあり野沢全てであるがここも掛け流しである。



5 野沢温泉 真湯  独自源泉 ひじきのような黒湯の華多量に浮遊 



真湯1
真湯外観



野沢温泉でも湯沢川の左側にある共同湯、ここと熊の手洗湯、上寺湯が左側である。小さな真湯温泉街を作っており、4軒の宿が天下の名湯真湯と書いた石碑を玄関前に立ててあり、この源泉を利用している。大丸屋、松本屋、永楽屋、藤屋である。萱葺きの屋根ですだれの掛けてある永楽屋は3室ほどの小さな宿であるが、文化人も泊まる名宿である。現在休業中であるのが残念である。となりの藤屋も気になる宿で、次回訪問したい。




しんゆ2
真湯前の永楽屋













しんゆ3
緑白濁した湯




この真湯は小さな木造の共同湯で人気があるのか、混雑していた。湯は個性的なもので緑白濁である。特記する点は、野沢のほかの源泉ではほとんど含有されていない鉄分を0.6mg含有していて、多量のひじき状の黒湯の華が浮遊していることである。緑白濁、黒湯の華浮遊、少苦味+たまご味強し、匂いは弱い。小さな浴槽に入浴すると黒い粉が大量に舞い上がる。個性的な源泉であった。





しんゆ4
黒湯の華が舞う温泉








※この記事に書かれている情報は2004年5月時点のものです。ご利用の際には最新情報をご確認ください。


*長野特集*
  • 信州、北陸アビルマン紀行1
  • 戸倉、子安、奥山田、五色温泉。信州、甲州名湯巡り4
  • 別所、田沢、戸倉上山田。信州、甲州名湯巡り3
  • 北志賀の温泉。長野の湯2 
  • 渋、湯田中周辺。長野の湯1 
    • 前のページへ
    • 1
    • 2
    ※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

    あわせて読みたい

    あなたにオススメ

      表示について

      カテゴリー一覧

      All Aboutサービス・メディア

      All About公式SNS
      日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
      公式SNS一覧
      © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます