温泉/東北の温泉

ねぶた、黒川、柳田、珠洲、真和 能登半島の温泉5ヶ所

能登半島の以前訪問した温泉に再訪問した。源泉は良いのであるが、循環が残念なところが多い。最後の真和温泉では貴重な掘削工事中の温泉に入浴できた。

執筆者:郡司 勇


能登半島の湯 5ヶ所



1ねぶた温泉 海遊能登の庄

ねぶた
つるつるのねぶた温泉内湯

 つるつるの温泉 
 
ねぶた温泉は以前は野湯のように無料開放されていたそうである。昭和36年まで白濁した湯が引かれ使われていたそうであるが、鉄管のパイプであるために、錆によって褐色の色になっていたとのこと。現在は立派なホテルとなっていた。和風の3階建ての瀟洒な宿であるが、日帰り入浴も可能で好感した。温泉は25.1度の単純泉である。PH10.5の値が国内でも屈指のアルカリ性の高さを誇っている。しかし湯は循環で残念。透明、無味、無臭であるが強いつるつるがあり入浴感は非常に良い。総計240mgの含有量ながら陰イオンの主成分がCO3で64.3mg(67.3%)となっている。つるつる強しと記録した。


2黒川温泉  やませみ荘(再訪)

黒川
黒川温泉内湯


 内湯のみの小さな温泉施設

黒川温泉は記憶がなくなるほどの以前に訪問したので、再訪問してみた。記憶に残っているのは、ややつるつるした湯だなあということだけであった。さて小さな老人福祉施設のような建物に小さな内湯が1つだけあり温泉が入れられていた。循環が残念である。27.5度の含芒硝弱食塩泉で総計1725mgである。特に重曹分や炭酸イオンの量も少ないのに不思議なことにつるつるの感触はある。透明、少甘味、無臭、循環と記録した。

3柳田温泉  国民宿舎やなぎだ荘(再訪)

柳田
柳田温泉の大きな内湯 


飲泉口があるが循環が残念
以前、黒川温泉と同じ日に訪問してこちらの記憶も完全に消えていたので再訪してみた。36.3度の含重曹食塩芒硝泉(Na-SO4,Cl,HCO3)で弱い緑色透明、少薬味、無臭と観察した。飲泉口があり微量の加湯はしているが強力な循環である。ここもしっとりとしたつるつる感があり芒硝主体のものであると思われた。

4鉢が崎温泉  すずの湯

すずの湯
すずの湯露天風呂


循環が残念 

珠洲の郊外に出来た立派な日帰り温泉センター。46.4度の強食塩泉が毎分103リットル湧出している。総計21946mgという濃い温泉である。大きな露天風呂や内湯も広いものでやはり循環である。能登全般に循環だらけで良い使い方の温泉に当たらない。透明、強い塩味、無臭であった。土類成分が少々、鉄分が1.7mgあるので源泉のままであれば褐色になるであろう。しかし透明なので濾過循環であろう。源泉通りの塩辛い疲れた湯が残念である。

5真和温泉   ボーリング掘削中ノッチタンク

真和温泉
掘削のノッチタンク入浴


ヌルイが個性があった 

穴水郊外にある温泉。一般的日帰り施設であったが、行って見ると夏から休業している張り紙があった。湧出が弱くなったのか、100メートルほど奥で、温泉掘削の真っ最中である。グリングリンという回転音とともに源泉パイプから温泉が湧出し、間欠的にシュッシュッという音とともに湯が湧出していた。源泉は濾過前なので透明度のないまっ茶色である。6から8グラムほどの等張性と推測した。匂いは新鮮な掘削現場特有の甘い鉱物臭があった。推測では重曹食塩泉で温度は実測で28.5度であった。ノッチタンクの深さも適当で匂いがあるのと濃い色の温泉に入湯できて非常に幸運であった。


真和温泉
溢れる茶色に濁った湯





※この記事に書かれている情報は2003年11月時点のものです。ご利用の際には最新情報をご確認ください。


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