温泉/関東の温泉

鹿の湯松屋と名湯ホテルみちのく 北茨城の秘湯といわき湯本の名湯(2ページ目)

いわき湯本温泉は毎分5000リットルにも及ぶ湯量で福島県浜通りの最大の温泉地になっているがその中でも良い湯を紹介。ほかに北茨城の秘湯、黒い鉄鉱泉の鹿の湯のレポート

執筆者:郡司 勇


4 松柏館 



  
松柏館外観
御殿のような松柏館の玄関






上の湯見学  
 いわき湯本では共同湯の上の湯を見学した。湯は開始時間前であった。その後老舗の松柏館のエントランスを見学した。立派な風情の木造3階建てが秀逸でこの木造棟に泊まってみたく思った。





5 いわき湯本温泉  ホテルみちのく



みちのく
白濁した立派な硫黄泉


掛け流し 白濁、少苦味+少塩味、硫黄臭 掛け流し多量の良い湯である 
平成2年分析  H2S 16.3 HS 4.2  
平成9年分析 HS 13.2 S2O3 1.2
2枚の分析表あり
感触としては平成2年分析に近いと思う

いわき湯本温泉では一つだけ離れた立地の温泉宿。評判が良いので行ってみた。掛け流しを謳っており、浴室に大きく明記してある。半円形の内湯に湯が掛け流され、溢れた湯が排水口にどんどん流れ去っている。入浴すると一人でも溢れる量が多くなり、渦を巻いて吸い込まれる。この湯は長い配管を通して直接浴槽に入れられるのだが「さはこの湯」とは違った表情を見せていた。薄白濁、少苦味、硫黄臭多しになっていて新鮮ながら熟成された源泉の様相を呈していた。

みちのく2
掛け流しの内湯


分析表が平成2年のものがありH2S(硫化水素)型になっており、H2S 16.3 HS 4.2であったがこちらの湯の表情はこの分析表に近い形であった。露天風呂もあるが冬季休止で私としては、内湯のみに源泉が多量に注がれているので良い時にきたと思った。女湯のほうも見学させていただいたが同じ掛け流しながら透明であった。浴槽が小さいので白濁する以前なのであろう。男湯の方は大きく容積もあるので源泉の熟成が進んだのであろうと思われる。




※この記事に書かれている情報は2003年12月時点のものです。ご利用の際には最新情報をご確認ください。


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