北茨城の秘湯といわき湯本の名湯
1湯の網鉱泉 鹿の湯松屋
ステンレス浴槽に黒い湯が入る |
鉄鉱泉 赤茶色 渋味 少金気臭
5年ほど前に温泉MLというメーリングリストがあった。そのころにオフミで訪問して以来である。鉄分を含む鉱泉で色が赤というより黒に近いような赤黒色の鉱泉である。総計357mgのうちFeは26.7mgと立派な炭酸鉄鉱泉である。主成分がMgで15.6mg(29.8%)Feは26.7mg(22.1%)である。浴室が2つありステンレス浴槽の家族風呂と大き目のポリ浴槽の内湯の2つである。
レトロな浴室に黒い湯 |
ポリ浴槽の浴室が秀逸である。天井の高い空間は格天井である。鹿の絵のタイル画と欄間部分がステンドグラスになっていてレトロなイメージである。黒茶色濁り、渋味、少金気臭と観察した。和風の平屋または2階建てが点在する宿で浴室の雰囲気を今後も残してもらいたいと思う宿であった。
2勿来温泉 関の湯
岩造りの露天風呂 |
40度の強食塩泉
総計11660 褐色透明、塩苦味、少臭素臭 循環 濾過 源泉家族湯2室あり
CaMg-SO4泉 鄙びた浴舎 透明、苦味、弱い金気臭
昨日は雪で予定が消化できなかったので、本日は中通りの温泉を攻めようと思っていたがまた広野ICまで引き返し、楢葉町から温泉巡りを始めることにしようと思った。途中に新設の勿来温泉が出来ていたので訪問した。国道6号線に沿った巨大な施設で海の展望を考えてか、3階に浴室がある。40度の食塩泉でNaCa―Cl泉で総計11660mgの等張性のものである。このNaCaClで99%を占める分量でその他の成分は極めて少ない。褐色透明、塩苦味、微臭素臭と記録した。循環であるが2室だけ源泉家族湯を設けた部屋があり貸切り利用が出来る。そちらで入ってみたく思った。
3いわき湯本温泉 さはこの湯
凝った造りの和風外観 |
掛け流しの良い温泉があった
いわき湯本温泉に久しぶりに来た。「さはこの湯」という共同湯が出来ていたので入浴してみたが共同源泉を掛け流しで使い、熱めの浴槽になっており良いと思った。凝った意匠の外観で門構えのついた3階建てである。多種類の屋根や白壁と下見板の取り合わせなど意識的に複雑なファサ-ドとなるように計画されている。
掛け流しの木造内湯 |
浴室は8角形の木枠の浴槽である。いわき湯本の源泉でも新鮮なのでまだ透明である、たまご味+少塩味の味覚と硫黄臭にはっきりとした硫黄分を感じる立派な硫黄泉である。59.5度の含硫黄芒硝食塩泉で総計は1782mgである。総硫黄はHS 13.2とH2S 1.5 S2O3 1.2で15.9mgである。この透明のときにこの分析を見ると合っていると思うが、この源泉はやや時間を置くと白濁しH2S型に思える。