▼ 大涌谷温泉 下湯 万岳楼
造成だろうがなんだろうが良い湯は良い。 黄色白濁 酸性度 2.6の湯はなぜかドロドロとしたような濃厚さを感じる。ここの箱根温泉会社の源泉は特別に濃厚に感じる。強硫黄臭、酸味強しで万座に匹敵した良い湯。
万岳楼浴室 |
姥子温泉、秀明館に行くが冬季休業のようであった。次に大湧谷温泉下湯に寄ってみた。
大湧谷の造成泉は一軒宿の2つの温泉地に引かれている。高級宿の上湯、冠峰楼と下湯、万岳楼に引かれ、そのほか仙石原や強羅などの温泉にも引かれている。
平成8年に上湯、下湯ともに訪問しているが、久しぶりに下湯、万岳楼に訪れた。萱葺きの母屋のあるエントランスと木造の梁が露出している玄関ロビーは落ち着いた雰囲気で好きである。
以前と変わらない木造の内湯で白濁を通り越した黄色味がかった色の硫黄泉が掛け流されていた。入浴には不能な高温で不本意ながら少々加水するが源泉の強力な個性はほとんど妨げられない。分析表によるとH2S 0.3となっているがこの白濁や硫黄臭の表現は50mgぐらいに感じる。
黄色味を帯びるほどの白濁と、やや強めの酸味、硫黄臭で、硫黄が突出している点および同じ程度の酸味の強さで万座温泉を連想した。貸切り露天風呂が設置されていた以外は以前と変わらず、静かな温泉宿で好感した。
近くの大涌沢は白濁した酸性の水が流れてこの万岳楼の近くまで同じ状況である。冷たい酸性硫黄泉でした。
※この記事に書かれている情報は2003年12月時点のものです。ご利用の際には最新情報をご確認ください。
箱根の温泉シリーズ*