温泉/甲信越の温泉

個人宅温泉や仮設温泉、その他 信州北陸アビルマン紀行7

北陸周辺には掘削すれば良い温泉が湧出するようです。源泉をビニールハウスで覆った仮設温泉と個人宅温泉のレポート

執筆者:郡司 勇


北陸周辺には掘削すれば良い温泉が湧出するようです。源泉をビニールハウスで覆った仮設温泉と個人宅温泉のレポート


40うさみ温泉 (再訪)   掛け流し

 露天風呂源泉のまま、内湯濾過掛け流し
新設の日帰り温泉で古いJTBの温泉旅館案内にも載っているので昔から営業されていたのであろう。食事処が充実しているので都会のサウナ的に利用されている温泉。本日は歌謡ショーを行っていて盛況であった。それだけでなくここは湯が良い。露天風呂は源泉の濁り湯が掛け流され印象深い。近くの木場温泉やだるま温泉が透明ながらここは濁っておりさらに金気臭もある。分析値によるとだるま温泉がFe 0.9に対し0.3+0.2と少量である。しかし金気臭があるという温泉の不思議である。含芒硝食塩泉は同じであるが総量が多く3756mgになっている。薄褐色、塩甘味+金気味+たまご味、金気臭+微硫黄臭と記録した。記録の複雑さは一言では言えない泉質と判る。成分通りの良い湯である。HS 0.2 H2S 0.1も凄い物で極微量ながら新鮮なために感知できた。内湯は濾過掛け流しであるが色がないのみで感触はほぼ同じであった。岩が褐色に染まり良い湯の雰囲気は充分であった。山形近郊の大の目温泉を連想した。今回の旅で数多い再訪の温泉は比較的短期間の再訪であったことにもよるがほとんど第一印象をそのまま表現していた。記憶の通りであった。温泉の印象は一期一会という気がする。最初の訪問のそれもドアを開けた瞬間、もしくは入浴した瞬間が全てのような気がしている。

 

41某温泉     仮設温泉  
 35から37度 2から3グラムの含重曹食塩泉と推測 
 大湯量掛け流し レア物、田植えの農家の人に許可   

小松郊外の平野は広がりを持っている。その中の田圃や畑の真中にある温泉。仮設バラックの中にポリ浴槽が2個置いてあり、ビニールハウスで覆ってある。源泉直接の自噴源泉がT字型のポリパイプから振り分けられ両側に置かれた一人用のポリバスに入れられている。湯はそのまま掛け流され畑の中に浸透されている。湯は35から37度の重曹食塩泉(Na-CL,HCO3)と推測する。3グラム前後であろうか?透明薄い褐色、少塩味+重曹薬味、金気臭+微硫黄臭と記録した。浴槽内部のコケが残念であるが大湯量掛け流しの新鮮さと泡付きが多いのが良い。加熱するとすぐ飛んでしまう湧出直後の金気臭があり浴感を大きく高めている。また湯量が多く一人用浴槽も出ると半分になってしまうがあっという間に溜まる、そして再度入浴するときにザバーと溢れるのが贅沢である。またコンパネで覆った仮設に冬の寒気を避ける為であろうか?ビニールハウスで覆っている。この風情が絶品で畑のなかにポツリと存在する姿は印象的であった。
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