36 金沢温泉 金石荘 (再訪)
素晴らしい。強烈な温熱感、パワーを感じる
前回の北陸温泉巡りのときに泊まった温泉。匂いの強い強食塩泉が湧出し掛け流しで利用され記憶に強い。総計14720mgで55.6度の湯が毎分363リットルも湧出しどんどん掛け流されている。浴場内部は熱い源泉が入れられているので熱気がこもり、写真が上手く行かないが今回は窓を開けて撮影した。浴槽の縁から湯が溢れ、深い浴槽なので熱の容量が多く、湯のパワーを感じる温泉である。源泉を加湯している場所が2ヶ所ありその周辺はかなり高温になっている。熱い湯が好きな人には絶好であろう。薄褐色透明+泡浮遊、塩苦味、強いアンモニア臭または油臭と記録した。匂いはいつも臭素臭と書いていたものであるが分析表によるとNH4が13.4mgでBrは0.1である。この匂いはアンモニアであったのか?と思った。新潟の西方の湯ではNH4が特に多くはっきりとしたアンモニア臭であるが適量だと臭素臭と見分けがつかなくなる。または油臭ともいえるが、油分は揮発性の為か?分析表に記入されていないのが残念である。湯のパワーがあり北陸一疲れる湯としたい。ノックアウトの高評価とした。
37金城温泉 (再訪)
仄かに立ち昇る硫黄臭。泡付きも多い。良い湯
金沢には濃い黒湯のほかに帯広や十勝川のような薄褐色のモール泉があり、その代表ともいえる温泉である。前回訪問した時は開始直後で独占できたが今回は多数の客で混んでいた。中央の浴槽が非常に良く中からそっと湯を入れており、縁からゆっくりと溢れている。そのため飽和状態の気体成分が身体に付着しつるつるの感触になっている。またこの温泉は匂いが良く今回はどの浴槽からも弱い硫黄臭が立ち昇っていた。(HSは0.2)しかし良く観察すると湯本来の匂いは高貴な鉱物的な香り(モール臭と呼んでいる)である。色は中央浴槽では薄い褐色であるが、気泡風呂(ジャグジー)は紅茶色になっていて美しい。なぜか色が濃くなっていた。薄褐色透明(泡風呂は紅茶色)、少甘味+少苦味残る、硫黄臭と記録した。38度の含食塩重曹泉で総計は1518mgと分析値は平凡なものであるが良く個性が出ていて、かつ使い方も良いので高い評価としたい。