14福寿温泉
簡素な造りの民営の日帰り温泉施設で100円にて入浴できる。スレートの屋根で外観は共同湯風である。総計1308mgの重曹泉で46度の温泉である。コンクリートの浴槽に木枠でしつらえられ掛け流しで利用されている。透明、少苦味、無臭と記録した。
※U共同湯 カラ 小学生が湯を抜き歯ブラシで目地
一本一本丁寧に掃除していた。存在が素晴らしい風情である。黄色く実った田の中にポツリとあり背景の杉林も美しい。
※T共同湯 見学のみ 飲泉、顔洗い 透明、無味、無臭
福寿温泉と同様なスレート屋根にサイディングの外壁で造られた地元専用共同湯。比較的新しく簡素なコンクリート浴槽に湯が掛け流しになっている。ドアは空いているが人が周囲に全く不在で許可がとれないので見学のみとした。個性のない清澄な湯で透明、無味、無臭であった。
※野野湯 見学
553mgの単純泉、透明、無味、無臭
大湯量の露天風呂は健在であった。
15金湯
野の湯の隣にある古くからの温泉。地図には古くから金湯のみ掲載されていた。しかし今回初訪問である。ビッツでも脱輪寸前の細い道を行くと200mほどで民家に到着した。古びた民家の雰囲気が宮崎県の堀切温泉に似ている。畑仕事をしていた女将さんに入浴を請うと良いよということになったが金額は決めていないと言う。こんな鄙びた状態で存続してきたことに敬意を表し、少ないながら300円置いてきた。浴場は塩ビの波板で造られた掘建て小屋で中は小さなコンクリート浴槽が2つあった。窓からみるとすぐ裏が源泉地帯でほんの少量の湧出である。野野湯とこんなに近いのに対照的である。しかししっかりとした硫黄臭があり好感した。分析表はなかったが高温の単純泉であろう硫黄も1mgプラスアルファといったところか?透明、無味、弱い硫黄臭と観察した。
16銀湯
激熱。絞りかけのみ。所有者の井手上さんがちょうどいて
良い情報を聴いた、来年小屋をつくり温泉に入れるようにする
とのこと。硫黄の濃い良い湯
銀湯は強力であった。真っ白に白濁した沼のような源泉と川を挟んだ対岸にはボッケや噴気が各所にある。大きくは3ヶ所から湧出しているが沼以外の場所は水分が少なくボッケまたは小さな湯溜まりが点在している状況であった。そのうち一つはブルーシートで浴槽を作ってあったがすでに湯はなくひび割れた土になっていた。さて沼のほうは直径10mほどの大きなもので少量オーバーフローしているが激熱である。手も入れられないので70度近いと思われる。ここまで来て残念なので美坂さん式絞り掛けにて入浴とした。白濁、少酸味、強い硫黄臭であった。このタオルは以後硫黄臭ぷんぷんで次の温泉からは違うタオルに交換しないと観察が不明確になってしまうほどであった。